川又 圭史 （2013 JB TOP50 No.42　スミスサポートプロ） 『JB　TOP50第５戦「がまかつ」CUP　in　旧吉野川』 10/4･5･6 　スミスHPをご覧の皆さん、こんにちは。プロスタッフの川又です。 　今回のレポートは、TOP50最終戦の旧吉野川戦のレポートになります。結果はご存知の方も多いと思いますが、TOP50参戦8年目でようやく優勝することが出来ました。 　応援していただきました皆様、深く御礼申し上げます。 　さて、今回の試合についてだが、正直のところ、蓋を開けるまで全くどうなるか予想は付かなかった。 　何故なら、プリプラクティスの段階から既に１日数本しか釣れないタフコンディション、そして、そのタフコンディションに拍車をかける台風の襲来。この事により、プリプラクティスの時点で深く考えるのを止め、公式プラクティス２日間で再度考えようと思うことにした。 　ちなみに、その考えに至った理由は、台風前のプリプラ初日に釣れた写真の魚が、ヒントと自信を与えてくれた。 　そして迎えた公式プラクティス、公式プラクティス２日間は試合当日と水位が異なるため釣りはほとんどせず、出来るだけバスとベイトの濃い場所、水の流れとバスの泳ぐ場所を見ることだけを徹底して行なった。特に、水門開閉に関係なく水が動くという場所が1番のキーポイントと思い、そういった場所を探してプラクティスを行った。 　そして試合当日は、上記の事を踏まえながら水門開閉による流れを読みつつ、旧吉野川本流筋の長岸橋〜藍住大橋間のアウトサイドベンドに絡むストラクチャーをラン&ガンする事にした。 　初日、長岸橋周辺の消波ブロック帯からTVC−70Hと「バンドゥクロー」のテキサスリグの組み合わせでスタート。ここは、上記のタックルで前日プラクティスも反応が良かった場所で、水位は違うものの釣れたらラッキーくらいのつもりで入ったが、案の定、何も起きず不発。そこで、釣り上がりながら各ベンド付近にある水が動きやすい場所をラン＆ガンすることにした。 　そして、数箇所目のポイントで奇跡の3連発。狙ったポイントはクリークが絡むリップラップ。使用したタックルはTVS-61UL/STと「テンタクローラー」とストレートワームのネコリグ。その後、似たよう場所を探しながら回るも反応が無く、再度、連発したポイントへ入り直し2バイト1キャッチ。 　そして初日は4匹3616gで6位。 　２日目、初日に釣れたクリーク絡みのリップラップからスタートし、２時間だけこのポイントの魚の動きを見ることにした。そして、２時間で３バイト２キャッチ。なんとなくこのポイントの限界が見えたので、そこから全域をチェックする事にし、一度、下流域の長岸橋周辺の消波ブロック帯まで下る事にした。 　そして、下流域から中流域まで釣り上がり各アウトサイドベンドにあるストラクチャーを狙うも不発。そこで、上流域の川崎橋周辺から藍住大橋間のカバー狙いに変更し、ワームも「バンドゥクロー」から「テナガホッグ」へ変え、リアクション気味に狙うことにした。そして、２時間弱で３本キャッチし奇跡のリミットメイク。その瞬間「たぶん勝つのだろうな」という思いが頭を過ぎった。しかし、全く根拠の無い自信であり、勝つ為には最終日の魚を探す必要があったので、２日目の後半はプラクティスに充てることした。 　そして２日目は、5匹4520ｇで単日３位。予選は1位で通過することになった。 　正直、まさかの順位であり、自分もビックリな順位であったが、自分の中では「たぶん勝つのだろうな」という思いがあったので、最終日は「自分と戦うだけ」だと思うことにした。 　最終日、この日もクリーク絡みのリップラップから入り、その日の状態を見極めることにした。しかし、1時間経っても反応無し、そこで、この日もカバー撃ちへ変更し、自分の1番得意なスタイルでやり切ることにした。 　そして、苦しいながらも2本キャッチすることが出来、2匹1210gで最終日は単日15位。回りも釣れていなかったので、逃げ切りで優勝する事ができた。 　今回の試合の感想だが、正直、楽な展開など無く、パターンというパターンは存在しないというのが本音。毎日、反応が有る場所で釣れるだけ釣り「今を釣る」事だけ念頭に置き、3日間長岸橋〜藍住大橋間を釣れるまで走り続けた。 　そして、特に今回の試合でキーとなったのは「エリアの取捨選択のスピード」。水の色、流れ、ベイトの有無、バスの有無etc、これらを元に「釣れるエリア」をその日に合わせ探し、3日間試合を構築して行った。 　最後に、今回の優勝は自分に取ってかなりのスキルアップに繋がる試合であり、ここ数年、自分の中で越えられなかった壁を突き破った瞬間でもあったと思う。今までの苦労がやっと報われたと思う半分、散々苦渋を舐めてきたという思いもあるので、まだまだ悔しい気持ちも半分です。 　来期は、この悔しい気持ちを忘れずに今回の優勝を糧に更なる飛躍をしたいと思う。 《 タックル 》 カバー用 テキサスリグ8.8ｇ使用時 ロッド ： ストラテジーツアラーＶスペックＴＶＣ−70Ｈ ライン ： サンライン　シューター16ｌｂ ルアー ： テナガホッグ フック ： がまかつ　ワーム321バルキースタイル＃2/0 ※シンカーストッパーにカハラジャパン　ＫＪシンカーストッパー使用。 カバー用 テキサスリグ3.5ｇ使用時 ロッド ： ストラテジーツアラーＶスペックＴＶＣ−610ＭＨ ライン ： サンライン　シューター14ｌｂ ルアー ： テナガホッグ フック ： がまかつ　ワーム321バルキースタイル＃2/0 ※シンカーストッパーにカハラジャパン　ＫＪシンカーストッパー使用。 消波ブロック用　テキサスリグ7g使用時 ロッド ： ストラテジーツアラーＶスペックＴＶＣ−70Ｈ ライン ： サンライン　シューター16ｌｂ ルアー ： バンドゥクロー フック ： がまかつ　ワーム321バルキースタイル＃2/0 ※シンカーストッパーにカハラジャパン　ＫＪシンカーストッパー使用。 消波ブロック用 テキサスリグ5ｇ使用時 ロッド ： ストラテジーツアラーＶスペックＴＶＣ−610ＭＨ ライン ： サンライン　シューター14ｌｂ ルアー ： バンドゥクロー フック ： がまかつ　ワーム321バルキースタイル＃2/0 ※シンカーストッパーにカハラジャパン　ＫＪシンカーストッパー使用。 消波ブロック用　スモラバ使用時（フォロー用） ロッド ： ストラテジーツアラーＶスペックプロトTVC-69ML (＋) ライン ： サンライン　シューター8ｌｂ ルアー ： 自作スモラバ+BFシュリンプ リップラップ、消波ブロック用　ネコリグ使用 ロッド ： ストラテジーツアラーＶスペックTVS-61UL/ST ライン ： サンライン　サンライン　シューター4ｌｂ ルアー ： テンタクローラー　ストレートワーム　1.3g フック ： がまかつ　ワーム328スラスト#4 ■　JB TOP50 第5戦 がまかつカップ総合成績表（JB/NBC公式サイトNBCNEWS）

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