村中 義明
(2013 JB桧原湖No.119 スミスサポートプロ)



『JB桧原湖第2戦』


 7月14日に開催されたJB桧原湖 第二戦のレポートをしたいと思います。

 関東は梅雨明けしていよいよ夏本番な気候になりましたが、東北地方は未だ梅雨明け前でやや肌寒い感じでした。桧原湖のバスの状態はスポーニングが一段落して、ちょうどアフタースポーンからアーリーサマーパターンへの過渡期といった感じで、シャローから10m付近のディープまで、それぞれのレンジでバスを確認出来ていました。

 しかし、サイズの良い個体を選んで釣るのは難しく、トーナメント前日のオフィシャルプラクティスで最終判断をする必要がありました。


 オフィシャルプラクティスは雨が降ったり止んだり、時に滝の様な雨が断続的に降る中で開始となりました。今年の桧原湖は例年に比べて増水傾向であった為、プラクティス前半はシャローカバーに依存しているラージマウスを探してチェックして行きました。

 広いエリアを速いテンポでチェックする為に、オープンウォーターは比較的ボリュームのあるS字系ベイトでサーチ、カバー周りはスピナーベイトでチェックしてチェイスがあれば、その周辺をくまなく調査して定位しているカバーを特定する作戦でした。しかし、意外にもS字系へのチェイスは無く、唯一レイダウンからスピナーベイトで600gくらいのスモールを釣ったのみ。この魚も天候が荒れているおかげで単発で食って来た感じでした。

 増水するも餌が乏しいのか、シャローの魚は薄い印象だったので、シャローは潔く見切ってスモールマウスのアフター狙いに転向しました。

 スモールマウスのアフター狙いはスポーニングエリア沖のフラットからチェックを開始しましたが、フラットエリアのワカサギの群れはまだ薄く、ハードボトムやグラスパッチ周辺でバイトが集中しました。しかし、釣れるのは300g台まで...

 第一戦では3本で2kg後半のウェイトが続出して、アベレージウェイトの予み間違いで痛い思いをしていたので、これでは勝負にならないと考え、ボディーウォーターに面した赤土岬に狙いをシフトしました。ですが、こちらは更にウェイトを下げて300g台までがポツリポツリという感じ。

 早々に見切りをつけて急深な岩盤岬をチェックすると魚探に比較的大きな魚の反応があったので、ボート後方の反応があった辺りにフットボールジグを落とすといきなりバイト!このバイトはミスって掛けられなかったのですが、ボートポジションを取り直してダウンヒルで落とすアプローチに変えると連続バイト!約900gと800gを2本釣った所で温存としました。
 7〜9mのテーブル状に張り出したショルダー部分で、着底後に横方向にス〜っとスイミングさせると、カーブフォールするジグを追いかけてきて再着低した際にグっと咥え込んで来る感じのバイトでした。

 良型のサイズが狙えるエリアと釣り方のイメージが掴めたところで、同様のシチュエーションのエリアをチェックするも芳しくなく、もう一度フラットエリアのハードボトムとグラスをチェックするもイマイチ...バックアップが無くて一抹の不安があったのですが...もう、本命の狭い岩盤エリアで腹を括って一日やり切るしかない!
 メインはフットボールジグ3/8ozと1/4oz、バックアップで3/16ozのスモラバで全て釣り切る!っと決意してプラクティスを終了しました!


 ですが、試合当日は不安材料が的中。そのエリアに目を付けたアングラーは自分の他にもいて、声を掛け合って3艇でシェアする形になりました。

 数投目で狙い通りフットボールジグで約900gが入るも、その後はフィッシングプレッシャーにより沈黙。不運にも2艇に挟まれる形になってしまい思う様に流せず...

 ほぼ一日ジグで何往復もして押し切る予定でしたが、11時を過ぎたあたりから限界を感じ、ダウンショットで食わせるはめに...超スローにアプローチしてやっとの思いで食わせたスモールもブレた結果見事にサイズダウン...

 とりあえず3本は揃えたものの、鳴かず飛ばずな平均的なウェイトで終了してしまいました。

約900g このサイズで3本揃える予定でしたが...


 試合では良くある事ですが、針の穴を通す様なパターンで勝てる魚を見つけていても、バッティングやフィッシングプレッシャーで潰れて行くと言う...とても残念な展開でした。同エリアをシェアして先行したアングラーはトーナメントに出場していない方だったのですが、キロクラスを2本釣っていたので、エリアのポテンシャルはあった様に思います。

 ここ数年、ゲーム展開が上手く噛み合わずパッとしない成績が続いていますが、ここはグっと堪えて精進したいと思います。次回、JB桧原湖 第三戦は8月11日です。次こそは満足出来る結果にしたいです!!


 最後になりますが、今回メインタックルとなった1/4ozフットボールジグですが、ディープウォーターで横方向にスイミングさせる為に、やや長めのレングスを持つストラテジーツアラーV-Spec TVC-610MHを使いました!

 本来はテキサスリグ等のピッチングに用いる設計のロッドですが、軽さから来る感度とジグを操作する時にモタレ過ぎないティップ、それでいてバスが咥え込んだ際に追従する感覚は素晴らしいものがありました。
 フットボールジグのバーチカル方向の操作ではショートでスティッフなSTC-63TXに分がありますが、横方向のスイミングやリーチの長いカーブフォールを織り交ぜる場合はV-Spec TVC-610MHがお勧めです!最高に使いやすいですよ!


● タックルデータ

ロッド ストラテジーツアラーV-Spec TVC-610MH
ライン FCスナイパー8lb
ルアー フットボールジグ1/4oz+バンドゥクロー

ロッド ストラテジーツアラー STC-63TX
ライン FCスナイパー10lb
ルアー フットボールジグ3/8oz+バンドゥクロー

ロッド ストラテジーツアラーV-Spec TVS-67ML
ライン FCスナイパー5lb
ルアー スモラバ3/16oz+BF-シュリンプ

ロッド ストラテジーツアラーV-Spec TVS-61UL
ライン FCスナイパー2.5lb
ルアー ダウンショット1/16oz

ロッド ストラテジーツアラー STC-68TX
ライン FCスナイパー12lb
ルアー スピナーベイト3/8oz

偏光グラス α-Sight MS-128 シャンパンイエロー

■ JB桧原湖 第2戦 ベイトブレスカップ総合成績表(JB/NBC公式サイトNBCNEWS)



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