自分のルアー釣り歴は40年になる。その過程において牛久沼、印旛沼、亀山ダム、北浦といったフィールドの全盛期というものを経験できたことは自分にとって非常に有意義だった。
とにかくバスが良く釣れ、どんな時期にどんな場所でどんな釣り方をすれば釣れるのか、それが結果となって明確に表れた。ルアーの使い方というのもあれこれ試し、それが正解であれば釣果というかたちで結果が出る。
そうした素晴らしい環境の下でバス釣りのノウハウを体得できたことは本当に恵まれていたとしか言いようがない。
では昨今の関東のメジャーフィールドはどうだろう。上手い人でも日に数匹、下手をすればノーフィッシュということも珍しくない、それが当たり前になった。
そうした中で技術を磨くことも大事だが、僅かばかりの釣果ではそれが果たして本当に正解だったのかどうかですら判断が付きにくいのも確かだ。
単純な話、バスが良く釣れる場所で釣る方が得られる経験値は高くなる。
けれどもほとんどのフィールドが安定期に入りバスの個体数も減少の一途を辿る中、今さらバスが良く釣れるフィールドなんてそうそうない。一度安定期に入った水域でバスが再度大きく増加するという事もない。
「昔はよく釣れたよねぇ」そう口にしつつ、あの頃のフィールドに戻りたいと多くのシニアバサー達は願う。
残念ながらその願いは叶わないが、その思いを少しばかり満たしてくれるフィールドはある。近年相次いで解禁された房総のダム湖だ。
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