後藤 芳久

オフショア(GT、ジギング)、フレッシュウォーター(湖、サクラマス、渓流)と何でも挑戦し続けるマルチプレイヤー。そのチャレンジフィールドは国内に留まらず海外遠征にも及ぶ。
医薬品配送ドライバー。


《 マサがムネ(群れ)でやってきた2012! 》


 今年もいよいよ春マサのシーズンが外房にやってきた!

 冬からずっとワラサ・サンパクの釣果は好調だったがGWに入ると同時にヒラマサも絶好調!大原港の有名遊漁船ではヒラマサ船中50本なんて今までに聞いたこともないような釣果をたたき出している。もちろん、毎日こんなに釣れている訳ではないのだがそれ以後もヒラマサはコンスタントに釣れており過去にこんな年は記憶にない。

 毎年行われていたスプリンターズカップがまだヒラマサカップと呼ばれていた頃のヒラマサと言ったらホントに釣れない魚だった。タックルも腕も悪くないのに何シーズンもヒラマサを手に出来ない人なんて沢山居たし、半日やって船中0から3〜4本しか上がらないヒラマサを10〜20人のアングラーでクジを引くような感覚であった。

 それが今年は違う。ジギングを初めて間もない初心者どころか「初めて船に乗ります」なんて言う超初心者までもヒラマサを手にしているし、ワラサはかなりの高確率で釣れている。まさに今年は青物当たり年、ジギング初心者や「外房はちょっと・・・」と今まで敬遠してきたアングラーも是非とも今年は挑戦してもらいたい。

 と、偉そうな事を書いてしまったが自分もここ数年まったくヒラマサにはご縁が無く、定期的に遊漁船には乗ってはいるのだが沖上がりして妻への報告メールはいつも「努力の甲斐なく、足どりは重く、財布は軽く、帰ります」と何とも悲しいものであった。


 5月も半ば、良い凪の日を選んで船宿に予約を入れる。今回も大原港の若栄丸(http://ameblo.jp/wakaei1204/)で外房のヒラマサに挑戦だ。
 早朝5時に港を出船、この時期のメインのポイント勝浦沖まで僚船と共に約1時間のクルージング。どの船もお客さんがいっぱいだ。


 

勝浦灯台沖


 ポイントに着いて釣りを開始。潮流が2〜3ノットと速く釣り辛いのだが、ひと流し目から次々に魚がヒット!チカメキントキや良型のウッカリカサゴ、そして3〜4キロのワラサが次々とキャッチされる。その中で友人にヒラマサのヒットがあったようだがドラグを一気に出されてしまいドラグを締め増しした所でアシストフックのケブラーが切れてしまいバラシ。ドラグは前もってキチンと調整しておき、アシストフックは信頼のおけるものを使用するか自作することをお勧めする。

 自分にも、一緒に予約を入れた青山氏にもコンスタントにワラサがヒット。8時を回る頃にはこれ以上釣ったらクーラーボックスに入らないよとか、ヒラマサを入れるスペースを確保しておかないと、とか昨日目撃されたマグロ(推定50キロ)が釣れたらどうしようとかそんな心配をするほどの余裕である。

 朝から釣れていたワラサがひと段落したところで各船のヒラマサのヒット情報を聞いてみると全船でまだ1本しか上がっていないようだ。


 ワラサのお土産は確保した、あとはヒラマサを狙うだけだ。ワラサの食いが落ちてきた今がチャンス!ワラサがいくら釣れても外房に来たからにはヒラマサを釣らなきゃ。

 比較的ゆっくりとしたしゃくりでマサムネ135gを躍らせる。派手に動かさずにソフトにしゃくりのストロークも短めに動かす事を心掛けていると中層でヒット!

 2、3度鋭い突っ込みをするがヒラマサの引きじゃないかな?やがて円を描きながら浮いてくる魚にはくっきりとしたイエローライン、そして扁平したその魚体、あっこれヒラマサじゃない!?船長と顔を見合わせる。そして船中1本目のヒラマサをキャッチ!やっと数年ぶりにヒラマサの顔を見ることが出来た。3キロほどの小型ではあるがやはりヒラマサは嬉しい。

久しぶりのヒラマサ


 自分のヒットとほぼ同時に青山氏とオモテに乗船のアングラーもヒラマサがヒット、そして両氏共に無事にキャッチ。


青山さんもヒラマサゲット!

釣果はすぐにブログにアップされる



真潮根
 しばらく同じポイントを流すがその後はヒットなし、ここで少しポイントをやや沖の真潮根に移動。潮がとても速いので真潮根は大丈夫かな(浅い根に速い潮がぶつかりぐちゃぐちゃになる為)と心配だったが先に着いた僚船はヒラマサ入れ食い!そんな心配は一気に吹っ飛び期待度マックス。

 案の定、真潮根はほぼ無風のべた凪の中でその海域だけ大波でサーフィンが出来る?と言うほどのウネリが押し寄せ波頭が激しく崩れ落ちている。でもヒラマサ入れ食いの情報をもらったからには怯む訳にはいかない。

 ぐらんぐらんに揺れる船にしっかりと体を固定するように踏ん張ってジグをしゃくる!でも一向にヒットなし。なんで?その後の無線からは最初のひと流ししか当たらなかったとヒラマサの難しさを痛感。そんな中でも何とか3回のバイトを拾うもヒットさせられず無念。その後、灘よりの浅いポイントに移動、しばらくダイビングペンシルのキャスティングで攻めるも不発。沖上がりの時間をむかえ帰港。


 これから産卵行動に入ると一時的に食いが悪くなることもあるだろうが、このままの魚影が続けばまだまだいつも以上の期待は出来るだろう。次はもっとデカいヒラマサを!!


● 使用タックル

ジギングタックル

ロッド LPJS-CJ62/150
リール 98ステラ5000H
ライン PE3号+リーダーナイロン60ポンド
ルアー マサムネ135g

キャスティングタックル

ロッド GTK-70SJH
リール 08ステラSW10000XG
ライン PE5号+リーダーナイロン100ポンド
ルアー 16センチダイビングペンシル



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