猪原 亮

高知県在住。チーム・CATホッグチェイサーズ(海猫)、ショア馬鹿いけいけ2号団所属。

海でスズキ、イカ、青物、フカセ釣りを展開中。



《 今シーズン初磯 》


 あんまり川釣りばかりに浮かれてはいられません。 こっちが本業です。ただ最近、家から釣り場が遠くなったのでなかなか行けずじまいでしたが、久々にようやく行くことができました・・・Rock shore!


 5月上旬の高知県西部の磯へ、何かしらの青物を求めて行ってきました。 毎度おなじみ、元上司にあたる地元の松田さんに前情報を聞くと、ブリはあんまりいないけど、今年はハガツオが珍しくは4月から釣れだしたそう。 この傾向は、僕がショアジギにハマり始めた15年前の状況に酷似しています。

 

 その年は年中ハガツオの顔を見ることができましたが、年を追うごとにハガツオを見る機会が減り、とうとう晩夏か初秋にたまーに釣れる程度になりました。それに代わって春から初夏にかけては大型のブリが高確率で釣れるようになり、最近はまたブリが釣れなくなって、ハガツオが釣れ始めた、という・・・なんでしょう、魚種毎に資源の増減が周期的にやってくるという、いわゆるレジーム・シフトってやつでしょうか? 知り合いの漁師さんが言っておりました、「5〜10年周期でハガツオは釣れたり釣れなくなったりする」と・・・漁師さんの長年の経験というのはすごいですね。



 さあ、早速朝一の磯に降ります。とは言っても、魚が釣れるのは7時半から8時半の時間が主だということで、朝一はそんなに気張りません。適当にいろんなルアーを投げて、状況を観察します。



 潮は磯の正面を右から左にゆっくり流れる上り潮。潮の速さも向きもばっちりです。しかも100m先には潮目も。マグロ潮ってやつです。先日、少しキハダの群れも見えていたそうです。キハダも来てもいいんだよ〜と祈ります。ま、結果を言うと、この日マグロは来ませんでしたがね(笑)。


 さあ、待望の7時半が来ました。沖では引き縄の船がポチポチハガツオを当て始めました。いるねー、いるねー、もうちょい近づいてこい!と思っていると、松田さんの竿にヒット!結構手前の潮下側で当たったようです。

 

 ハガツオは釣れた魚の後ろに群れが追尾していることが多いので、ヨコ取り四十万とばかりに松田さんの魚の後方にジグを投入します・・ええ、もちろん松田さんの了解を得てですが・・基本的には邪魔になることなので、できれば身内だけでやって下さいね。

 

  カウント10で中層をゆっくりシャクると、ガツンッ!と噛みつくようなバイト!やっぱりいたね。ダブルヒットで磯の上が慌ただしくなります。さくっとよせてタモ入れした魚はいずれも50p半ばのハガツオ!青色が美しい〜。この魚体にはいつもほれぼれします。また美味いんだ、この魚が。




 鰓にナイフを入れ血抜きし、さあクーラーに持っていこうとしたとき・・・ブルブルブル!っと最後に痙攣したとき手が滑りまさかの海中落下・・・ああ、2日分のたんぱく質が・・・やっぱり、人が釣ってる横でヨコ取り四十万したのにバチが当たったんでしょうね。これからはしっかり同伴者の魚のランディングを手伝うことにします。

 この後、良い型を一つバラし(逃した魚は大きかった、とよく言いますね)、時合いが過ぎかけた9時半にようやく一本クーラーにまで無事放り込んで、釣り終了。

 

 なにがなんでもタンパク質を確保しなければ嫁に怒られるので必死で、最後の魚の写真を撮ることができませんでした。ごめんなさい。 この日釣ったハガツオは、その日の晩に最高の刺身になりました。



 今後、夏までハガツオが釣れるようなら、おそらく秋冬と1年通して楽しめるターゲットになりそうです。


● 使用タックル

ロッド サーフェッサー98
リール ツインパワー4000XG
ライン シールズワン2号
ルアー サラナ125F、自作ジグ



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