■ 風とベイト
私のメインのフィールドは愛知県内の浜名湖周辺から伊良湖岬にかけての遠州灘。東西に延びた南向きのサーフは、一部に岩礁帯があるもののほぼ遠浅。この浅瀬に回遊魚が差すにはベイトの接岸が欠かせない。冬型の気圧配置により北西の季節風が吹く頃になると、水位の低下とともにカタクチやコノシロなどのベイトが浜に入ってくる。北西の季節風は波を押え、この浅瀬に魚を招き入れ、回遊魚たちの活性を上げてくれる。ただしこの風も西向きのポイントでは厄介だ。高波で消波ブロックの釣りはリスクが高くなる。風と潮位から波を予測してポイントを割り出し、直近のベイト情報を絡めて明日の釣り場を予想する。風とベイト。この地域のサーフ攻略はこの要素が肝となる。
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