『秋田県渓流訪問(山本郡各河川)』


  橋本 祐一郎(SMITH STAFF)



 8月11日、出張期間中の日曜日を利用して前泊の能代から至近の釣り場に赴く。早い人はお盆休みに入っている事が予想されるので、まだ暗いうちに入渓場所に到着した。

 このあたりの沿岸河川や、青森県、岩手沿岸河川はアメマス、サクラマスも釣れるので油断はできないのだが、狙いはあくまで陸封された魚なのだ。おとといまで降り続いていた雨で水量がどうか気になっていたが、遡行がしづらいくらいのほうが魚の活性が高いはずなので、自ずと期待感が高まっていた。


 充分視界が確保できるようになり入渓。沢の合流地点にD−インサイトをキャストすると、なんと第一投目からヒット!!パーマークが美しい30.5cmのヤマメだった。この時点でもう満足なのだが、釣りを始めたばかりなのでさらに釣り上がっていく。

 その後もぽつぽつ小型のヤマメや岩魚のチェイスはあるものの喰いが悪くUターンやショートバイトが続く。ただ、渓相は良く、連日の大雨による土砂災害なども無いようで、歩いていて気分が良い。そのうち、白泡をたてている落ち込みの両脇に大きな岩がある「いかにも!」といったポイントに到着。まずは右側の岩の付け根、水が巻いているポケットに向けてテンプラキャストでDインサイトを滑り込ませる。あえてフライ気味のキャストで空中でラインの放出をストップさせる事により、テンションフリーでD−インサイトを深みにスライドフォールさせる事ができる。フォールのあと、チョンチョン、としゃくりあげた時、ギラリ!魚体が翻るのが見えた!37cmの岩魚だった。



 写真を撮ってリリースのあと、しばらく場を休ませ今度は左の岩影の巻き返しに狙いを定め、先程と同様にテンプラキャスト。水面直下までしゃくりあげた時、完全に魚体を現してヒット!背中がグリーンで胴が濃いピンクに色付いた、爬虫類をほうふつとさせる体色の岩魚!「でかいでかい!」と言いながら石の上をぴょんぴょんジャンプしてランディングポイントへ。不思議といいサイズの魚を掛けている時は身軽になるのは何故だろう?

 お腹パンパンの岩魚41cm。太さなら同月2日に新潟で釣った岩魚よりこちらが上だ。もう充分に満足したので退渓。海沿いの道の駅で食事をして昼寝を決め込むことにした。

 海岸線には大雨で山間部から大量に流されてきた流木が埋め尽くしており、海水浴も出来る場所が限られているようだった。昼寝の後は各河川をドライブしてまわり、次回の参考とすることにした。



【今回活躍したアイテム】

サングラスの曇り止め アンチフォッグレンズクリーナー。
アブ、ブユなどの虫除け ハッカ油(北見ハッカ通商)



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