櫻井 あゆみ

無印良品嬬恋キャンプ場スタッフ。
トラウトフィッシングを始め、アウトドア全般を嗜好。


《 ヤマブキの咲くころに 》


 こんにちは、アウトドアマン櫻井です。
 世間はGWまっただ中。もちろん、サービス業の私は仕事です。のはずが、思いがけず一日休みを手に入れたので、午前中は体を休めて、のんびり午後からロッドを片手にお出かけです。

 ここ嬬恋にもようやく遅い春がやってきて、桜が満開、水仙にチューリップなどなど、一気に色んな花が咲き始めます。今回の目的地は車で20分ほどの吾妻川支流。



 道路がすぐそば、畑もすぐそば、普段着に長靴で。と気軽に出かけられる里川です。えー、こんなところで〜?と思えるほどの川幅。でもでもでもです、ちょっとした岩の下にイワナが隠れているのです。ルアーを静かに投げて、目の前で軽くチョンチョン、チョンチョンと誘ってやると、鼻先を出したり、ガツッと姿を現したりしてきます。

 こんな川幅の狭い渓流で使うと便利なのがインターボロン(IBXX-56MT)。扱いやすい程良い長さに、柔らかいティップはルアーの動きや魚たちのかすかな触りをも確実に手元に伝えてくれるからです。

 里川では全くロングキャストは必要なく、狙うポイントまでのラインを出して、振り子のようにルアーをブランブランさせて、投げ込みます。名付けて「振り子キャスト」。こんな時に重要なのは、まずはポイントを見ること。どこに居るか見極めて、静かに着水させてダウンクロスで狙うのが肝。水温がまだ低いこの時期はアップクロスでは魚が追い切れないからです。

 振り子キャストでポイントに落としたら、フィーディングラインに来るように竿先をコントロールして、小刻みに鋭いトゥィッチを入れたり、底にベタづけしたり、流したりとリフト&フォールを繰り返します。すると、いきなりルアーをひったくられました。まずは嬉しい一匹目、20cmほどのヒレの綺麗なイワナでした。

 ちょっと欲張って、急いで次のポイントへ、嬉しい2匹目は着水した瞬間に食いついてきました。



 今回の釣行では手首を返すぐらいの小刻みなトゥィッチが有効でしたが、渇水気味で大物は遊んでくれませんでした。また次の楽しみにとっておきたいと思います。


 この日に使用したルアーはDコンタクト50レーザーヤマメのみ。いや、交換が面倒だったってわけじゃーないんですよ、うん。

 たまには、こんな気軽な釣りも良いなと思いながら、ふと山の方を見上げると、目の前にヤマブキが。
 「ヤマブキが咲く頃はヤマメ・イワナ釣りの時期が来たサイン。」って教えてもらった事がありました。よしよし、やってきましたね〜、この時期が。さて、次はどこに釣りに行きましょうか。



■釣り場

吾妻川支流


■使用タックル

ロッド インターボロンIBXX-56MT
リール DAIWA クレスト2000
ライン YAMATOYO ファメルトラウト3lb
ルアー D-コンタクト50 レーザーヤマメ



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