■ ダム放流
深夜、雷鳴とともに天候は雨。その後この川で初めてダムの放水を伝えるサイレンを聞くことになった。チャンスなのか?
翌朝すぐに川の流れを確認すると、若干の笹濁りが入り増水していた。チャンスだ。居てもたってもいられずポイントに向かう。流れは昨日とは比べ物にならないほど太く強く、川通しの釣りは難しい。急な放水に備え、狭まった流れの強いポイントは危険と判断し、逃げ場のある規模の大きな本流域を中心に狙うことにした。
まずは荒瀬からの落ち込み。浅靄のかすむ水面は幻想的で気配は十分。水位上昇でスイッチの入った大型のみに狙いを絞り、DDパニッシュ65Fを落ち込み脇の緩い流れに送り込んでいった。キャストして水を掴ませゆっくりと引いてくると、狙い通りひったくるような当たりとともに、魚が水面に浮いた。まずまずの良型。薄暗い水面に白い腹を露わにしながらローリング。「よし!」そう思ったのも束の間、あっけなくフックオフ。「なんだよー。」
最初の魚をバラシた為なのか?その後に入ったプールや岩盤エリアなど期待していたポイントは無反応。せっかくの増水のチャンスを生かすことはできなかった。 |