里川や本流に近いポイントでは反応が得られず、翌日は上流にポイントを大きく移すことにした。
入ったのはダム湖のバックウォーター。堆積した砂利と澄み切った流れの中をしばらく進むと、前方には砂防堰堤。高巻しながら崖を降りると、魚止めとなる水深1mほどプールが待っていた。「間違いなく足が止まるな。」高まる期待を深い呼吸で落ち着かせ、手前から丁寧にパニシュ55Fで様子を伺う。小さなアマゴが反応をしてくれ、ますますランドロックへの期待が高まる。
中央の落ち込みにパニッシュをキャストし、手前の駆け上がりをゆっくり引いてくると、先ほどとは比べ物にならないほどの力強い当たり。「喰った!」ローリングとともに大型の遡上アマゴ。こんな場面を想定していたが、姿をみせたのはスレンダーなイワナ。長さは十分だが魚種が違った。
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