礒野 寛之

神奈川県横浜市在住。
過去にトラウトキング選手権大会の優勝経験あり。

様々な楽しみ方ができるエリアフィッシングの魅力にどっぷりと浸かり続けている20代のアングラーで、キャスティング横浜磯子店のスタッフでもある。



《 メタルバイブレポート 後編 》


皆さんこんにちは、スミスフィールドテスターの礒野寛之です。

今回はメタルバイブについてのお話の「後編」になります。

まだ前編を見ていない方は、ぜひ前編を見てから読んでくださいね。


(1)メタルバイブが使えるロッドは?

まずは今お持ちの竿でぜひ試してみてください。柔らかくても、硬くてもOKです。
渓流トラウトロッドや、繊細なフィネス系バスロッド、アジングロッドなどであれば使用可能かと思います。

「こうやって使うのか!」というコツがわかれば、どのようなロッドとラインの組み合わせが自分の使い方に合っているのかも、見えてくると思います。

ちなみに私が使用しているのはフィールドリーム シリーズです。

ノイエEV「FLNE-60-3」にPEライン0.2号

(主にリフト&フォールやボトムバンプに使用します。ノイエEVシリーズはどれも操作性抜群な ので、入力系の釣りにぴったりです)

・グラスロッド「FLDG-60zerozero」にエステルライン0.3号

(主にズル引きやデジ巻きに使用します。もともとはマイクロスプーンに適しているロッドですが、メタルバイブでもリーリングメインの釣りであれば相性抜群!とても面白いロッドです)


(2)メタルバイブに使うラインは?

正直、ナイロン・フロロ・PE・エステルのそれぞれに登場機会がありますし、ロッドとの相性もあるので、これ!とはいえません...。が、私が多用するラインをお伝えしたいと思います。

まず、ズル引きやデジ巻きで良く使うのは「エステルライン」です。
水馴染みが良いことや、PE並みの伸びの無さからくる感度があることにより、エステルラインの普及によって非常に釣りがしやすくなりました。ただ、瞬間強度は弱いので、瞬間的に強いラインテンションがかかる釣りではラインブレイクしやすくなるので注意が必要です。FLDG−60zerozeroのおかげもあると思いますが、ズル引きやデジ巻きではほとんどラインブレイクをしたことがありません。

次にリフト&フォールやボトムバンプの時ですが、「PEライン」を主に使用します。
感度を良くしたい、というエステルライン同様の理由に加え、キレのあるアクションを出したい、フッキング時のラインの伸びによるタイムラグを作りたくない、さらにエステル以上の強度が欲しいために使用します。


(3)ラインアイのセレクトは?

ボトムトレーサーにはラインホールが3つ、シーブリットには2つあります。
メタルバイブは基本的に、複数個あるスナップアイの挿す位置によって、細かいタイトなアクションから、バタバタと暴れるワイドなアクションまで変えることができます。前側に装着すれば、動きも小さく細かくなり、浮き上がりづらくなります。そして後ろ側に装着すれば、動きは大きくなりバタバタと暴れるようになり、浮き上がりやすくやります。

ボトムトレーサーとシーブリットの場合は、アクション時の振動が伝わりやすい「前から2つ目」のアイから是非試してみてください。

慣れてきたら1番前のアイも試してみてください。前へ進もうとする動きになるので、トラウトにとっては追いやすいアクションになります。

逆に(ボトムトレーサーの)1番後ろのアイは、かなりバタバタと暴れるようになるのでクセはあるものの、使い方次第ではかなりグッドなセッティングに仕上がりますのでぜひ試してみて下さい。


(4)メタルバイブのカラー選択は?

まずはブラウン系を用意することを強くオススメします。この一色だけでもかなり幅広い状況で対応できると思います。その中でも私がオススメするのはライトブラウン系の「12.Lt.ブラウンフレーク」です。なぜなら、ブラウン系の中でも人間側からも見やすい明るめの色なので、水中の様子を目視しやすいからです。

メタリック系やグロー系なども頻繁に活躍してくれるカラーですので、持っておいて損はありません。

また、アクションのさせ方によって効いてくるカラーの範囲も大きく異なることが多いです。「このカラーではあんまり反応ないな」と思っていて、動かし方を変えてみたら急によく釣れ出した、ということも良くあります。


ボトムトレーサ― カラー一覧


シーブリット カラー一覧



ということで、長文になってしまいましたが、メタルバイブについて解説させていただきました。とても面白く、奥の深いルアーなのでぜひ試してみてくださいね!



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