湯村 武広

宮崎県在住。宮崎県を中心としたショア&オフショアゲームに精通するアングラー。

ブログ : CRAZY BEAT



- 念願の50cmUP レイクサクラマス -


企画Sさんよりそのルアーのプロトを頂いたのが去年の春先のこと。ひとめ見て、動きを確認してこれはあそこで使えるという確信を得た。そのルアーとはB&Fリッパであり、あそことは宮崎県北部の山奥にある上椎葉ダムである。

本来ここではバックウォーターのワカサギにライズするサクラマスをミノーで狙うことしかやっていなかった。ところが釣友が各岬回りで回遊してくるワカサギに付いたサクラマスをバーチカルに狙う釣り方で40cm超えを仕留めてきた。僕はといえばほぼ彼と同時期にB&Fリッパで同じ釣りをしていたのだが、攻めるポイントなのかルアーの動かし方なのかノーバイト。そのうち1個のルアーをロストしちょっとここには合わない釣りなのかと思い始めた時に30cmに満たないチビサクラと何故か40cmオーバーのニジマスがヒットしてきた。

少し良い感触を残したまま僕はメインであるソルトの釣りへと回帰していったというのが去年の流れでした。


そして今年、まずはメソッドを確立しているその友人が47cmという自己記録を達成。その後すぐに僕もそこへ釣行できる休日を迎えた。初日は朝から出発し丸1日やり込む予定。

とにかく友人が使っているルアーでのメソッドではなくB&Fリッパでのメソッドを確立したいという思いだけでした。一番に入りたかった岬はすでに先行者。2番手3番手ほどのポイントであるがすぐ近くの岬に実績ポイントがありそこに入ってみた。

ポイントに降りてみてまず足元を確認。岸よりを回遊するワカサギもいる。タックルをセットしているとそのワカサギの群れに小型のサクラマスがボイル。ミノーでやればすぐにヒットしそうでしたがこの手の釣りは幾度とやっているのでここはB&Fリッパだけに拘ったバーチカルな釣りだけをやってみることに決めた。


ここで今回の作戦。去年はキャスト後ボトムを取りロッドを立てジギングのようにしゃくり上げてくる釣りをやっている。これは友人のやっていることを真似ただけ。だけども結果は良くなかったし、使用ルアーも違えば質も違う。

そこでまず僕が考えたのがキャスト後ボトムを取ったあとロッドティップを軽く弾く程度のアクションによるただ巻き。ジギング釣法の場合、シャクリと次のシャクリの間に一瞬の間が起こるのだけど、今回は常にリーリングしているため間ができない。しかもロッドは立てずに横向きに倒しているのでルアーは縦方向のアピールではなく横方向にリトリーブされよりベイトフィッシュライクな 動きとなる。それもあるし、このルアーは断然メタルジグのような縦アピールより横方向の動きをさせることで真価を発揮できると考えたからである。


初日は岸から10m程まず、10回巻いてフォール。 次に20回巻いてフォール、30回巻いてフォール、40回巻いてフォール、こういう感じでレンジを突き詰めていきました。加えるならフォール中の水平フォールもターゲットに充分なアピールを与えているはず。

先のあるレンジでバイトが連発。 サイズは30cm前後で計5匹のランドロックサクラが相手をしてくれました。


続いてその1週間後また上椎葉ダムを訪れる。今度は本命ポイントが空いていた。

前回の釣行で感触は得たのでちょっと遅めの12時前にポイント到着。ヒットレンジを探している最中に突如として幸運は訪れた。あるレンジでミスバイトとバラシが一回づつありそこを集中的に攻めていた。足元から10m以内くらいにルアーが達し後は足元までリトリーブし手前のワカサギに付いた小型でもヒットすればと思っていた矢先でした。


リトリーブしてきたB&Fリッパを5m程先、水深1mくらいで目視。すると横から大きな銀鱗が突進。ルアーの後ろを横切った。一瞬の判断でリーリングを止めほんの少しフォール。そこから再びリーリングに入ると向きを変えたその銀鱗が猛スピードでルアーにアタック。そしてヒット。岸から3m以内で起こったことだ。

その後のファイトは夢中であまり覚えていないがなんとかネットイン。見た感じ自己記録45cmくらいはあるか・・・という程度でしたがメジャーを当ててみてびっくり、45cmのメジャーの数字が頭より前にある。そこからまた大興奮(笑)50,5?50,7?50,1?手がままならず上手く測れない。何度も何度も計測した結果、50.2cm!!そしてまた初心者の時のような興奮に包まれた。



画像もポイントが急峻な岬ということもあるし、自分が興奮して機転が利かなかったこともあるしで全くいい写真が撮れていません。フィールドスタッフ失格ですね(笑)

まだまだ、この時点ではシーズン初期。目標数値を55cmに上げ今年はもう少し通ってみようと思っている。



[ 戻る ]