成吉 弘幸

昭和34年生まれ(奈良県在住)。
登山やバードウォッチング、テレマークスキーなどを経て、現在では夏は渓流へ、冬は管理釣り場へとトラウトを追いかけている。

フィールド情報の乏しい関西の渓流で安全な川を選んで入渓ポイントなどもわかりやすくレポート。関西のトラウトルアーマンの一助になれば幸いです。



《 ハミングバード通天湖釣行(平成29年12月9日) 》


 このところ仕事が忙しく、なかなか釣りに出掛けることができなかったのですが、12月8日の金曜日にハミングバード通天湖で大量放流が行われるとの情報が入り、早速ボートの予約を入れました。この釣り場は管理釣り場とはいえ、ダム湖にトラウトを放流してある釣り場で、ウエーディングこそできませんが、桟橋での釣りとボートでの釣りが楽しめます。桟橋の釣りも手軽でよいのですが、ここの魅力を満喫するにはやはりボートの釣りでしょう。(桟橋に比べ、料金は割高ですけどね)
 さて、釣り場に向かい車を走らせていると、路面にうっすらと積雪が見られたかと思うと、釣り場の付近は10cmほどの積雪。スタッドレスタイヤに履き替えていたことで、順調に現地には到着できたものの、魚の活性を考えると気分はブルーになってきます。(実はまったく反対の結果だったんですけどね。)



 受付を済ませたら早速一人用ボートに乗り込みます。最初は右側のワンド部分を目指します。放流後の天気(雪)を考えると、放流場所近くのダムサイトエリアに魚が溜まっている可能性もあったのですが、春の釣行の際に好釣果を上げた右側のワンドに魚が移動していることに期待しました。

 ダム湖になる前は渓谷だったことを考慮し、旧河川の駆け上がりを探れる場所にアンカーを下ろしボートを固定します。最初はミノーでの攻略を試みます。これは放流された魚の中に、大型のブラウントラウトとロックトラウトが含まれていたからで、どちらも条件さえ合えば、ミノーへの反応がよいはずです。最初はDDパニッシュ65Fのアピールカラーで探ってみたのですが、カラーチェンジしても反応がありません。魚はDDパニッシュでも届かない深場にいると予想して、ミノーをD-コンタクト63にチェンジ。フルキャスト後、シンキングミノーの特性を生かしてボトムまで沈め、さまざまなアクションを試しながら探っていきます。細かいトゥイッチングの合間にただ巻きをはさんで誘ってみると、トゥイッチングからただ巻きに移ったところでファーストヒット。ランディングできたのは30cm程のニジマスでした。ここからしばらくはD-コンタクト63のカラーローテーションで30〜40cm弱のニジマスが続々とヒットします。



そのD-コンタクト63でのヒットも若干頻度が落ちてきたところでスプーンにチェンジ。魚はボトムにいると思ったので、スプーンもドロップダイヤ4gスプーンを使用して、ボトム中心に探ってみますが、今度は全く反応がありません。試しにドロップダイヤ4gスプーンを沈めずにリトリーブしてみると、すぐに40cm弱のニジマスがヒット。どうも魚は中層にいるようです。

 そこでスプーンをmkスプーンTRAP2.2gにチェンジ。カウントダウンしながら探っていくと、2mぐらい沈めてリトリーブしたところで、レギュラーサイズのニジマスがヒット。ここからは中層付近をmkスプーンTRAP2.2gで探って好反応。10時頃まではカラーローテーションで途切れることなくレギュラーサイズのニジマスが釣れ続けます。ただ、40cmを超える大型の魚が姿を現してくれません。そこで、大型の魚は放流地点近くのボトム付近に残っていると考えて、ダムサイトに移動します。



 ダムサイトでは、まずD-コンタクト63でボトム中心に、アクションを変えながら探ってみますが無反応。そこでメタルバイブレーションであるボトムトレーサーのボトムバンプで探ってみると、グッと押さえ込むようなアタリとともにヒットしたのは、・・・・やっぱりレギュラーサイズのニジマスでした。同様にキャスト方向を変えながら探っていくとニジマスのヒットは続くものの、ここでも大型の顔を見ることができませんでした。



 気分転換に早めの昼食をとり、その後はしばらくの間、大型を狙って、場所を移動しながらピュア3.5gをキャストし続けましたが、これにもヒットするのはレギュラーサイズのニジマスのみ。気まぐれにカミオンDR Kチューンを使ってもヒットは続くものの、大型は姿を見せてはくれませんでした。


 午後2時を回り、大型狙いを諦めて再び数釣りを楽しむため、午前中に好釣果を残した右ワンドに戻ります。午前中はmkスプーンTRAP2.2gで好釣果を上げたので、同様に探ってみると、ヒットはするものの午前中ほどの好反応がありません。昼頃から晴天に恵まれ、さらに多くのアングラーにせめられて、若干スレてしまったようです。

そこでスプーンをサイズダウンしてmkスプーンTRAP1.8gにチェンジして、スローリトリーブで探ってみると、これがヒットパターンでした。カラーローテーションしながらですが、平均で2投に1匹はヒットするという状況が続きます。特にオリーブカラーのmkスプーンTRAP1.8gでは、7投連続でヒットという有様。とにかく30〜40cm弱のニジマスが釣れ続けました。終了時間まで釣れ続きそうな勢いでしたが、所用もあり予定していた午後3時に後ろ髪を引かれる思いで、終了としました。


 前日に放流があったおかげか、いやというほど数釣りが楽しめましたが、次回は大型サイズを狙って再挑戦してみたいものです。


● 使用タックル

ロッド FLNE‐60GTS(スプーン)
IBXX−56MT(ミノー)
FLD−68(ボトムトレーサー)
リール S社1000番(スプーン)
S社2500番(ミノー)
S社1000番(メタルバイブ)
ライン ナイロン2.5ポンド(スプーン)
ナイロン3ポンド(ミノー)
PE0.6号+フロロ0.8号(メタルバイブ)
ヒットルアー D−コンタクト63 各種カラー
ドロップダイヤ 4g
ピュア3.5g各種カラー
mkスプーンTRAP2.2g 各種カラー
mkスプーンTRAP1.8g 各種カラー
ボトムトレーサー 各種カラー



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