【難しいは楽しい?】
今年は遡上鱒を狙って本流を中心に釣りをしてきたが、本当に水位に悩まされることが多かった。空梅雨に急な豪雨。週末の遠征組には厳しい夏だった。遡上魚を狙う上で水位変化は大切な要素。広大な流れの中から一尾を探し出そうとするのだから、ポイントごとの適水位を理解することは魚との距離を縮めるうえで重要だ。出会いの確率を高めるため、流れに立って地形変化や周囲の環境を確認し、ルアーに伝わる流れの変化を記憶していく地味な作業を続けた。自分のスタイルに合ったポイントで、狙いの魚を掛ける。手にしたときの喜びは忘れられないものになるだろう。この時期沢筋に入れば、癒してくれる渓魚たちが居るのは解っている。しかしまだ私は挑戦者でいたいのだ。
「平鱸、サクラマスの次は本流の大アマゴか?」
「難しい釣りを選んだな!」
と友人たちは呆れている。こればかりは性分なので仕方がない。
「難しいから楽しい。」
気力と体力が続く限り挑み続けたいと思っている。気が付くと週末が近づいてきた。大型遡上魚を掛ける姿を妄想しながら、タックルに向き合う日々がずっと続いている。
|