入ったポイントは沖にブレイクを控えた遠浅のシャローエリア。昨年はこの時期でも沢山のワカサギの姿を目撃する事が出来ましたが、今年は季節の進行が遅れているのか全く見る事は出来ませんでした。ミノーの釣りに於いてワカサギの有無は決して無視する事の出来ないとても大事な要素、一抹の不安を抱えながらの実釣開始となりました。
キャスト後はグリグリグリッとパニッシュ85Fを水に馴染ませる形で急速潜航させ、そしてストップ! この時、出来てしまったラインスラッグを回収してラインが極力一直線となるようにメンディング作業を行いました(ルアーへのアクション伝達を良くするため、さらにアタリを取り易くするための作業です)。
その後はロッドを使って軽めにチャッチャッと2回ジャークさせた後にピタッとストップ(3秒程度)。その後またチャッチャッとやったらストップさせて後はこれの繰り返しでした。
魚がルアーにアタックしてくるタイミングは大抵の場合、ジャーク後のストップの最中である事が殆どだと思います。このため、このストップの際に余りにもラインが弛んでいると、せっかくやって来たアタリを見逃してしまう可能性が大きくなります。特に朝夕のマヅメ時などの薄暗い時間帯はラインの動きを目視する事が出来ないので、ラインから伝わってくる感触の変化だけがアタリを知る唯一の手掛かりとなります。かといってラインを逆に張り過ぎてしまうと、今度は浮き上がりの最中のルアーが手前の方に不自然な形で寄って来てしまうために、魚に違和感を与えてしまう恐れがあると考えます。張らず緩めずの丁度いいラインテンションを保ってやることで、より深いバイトが得られかつアタリの見逃しを防ぐ事が可能であると考えています。
そして釣り開始からちょうど1時間が経過したam5:00過ぎについに待ちに待ったバイトがやって来ました。ジャークで一瞬ヒラを打ったルアーがストップでスーッと浮き上がって来る最中に相手は勢い良くひったくって行きました。
暗がりの中、無事にネットに納まった相手は75cmのレイクトラウトでした。厳寒期明けでもしっかり餌が獲れているらしく中々恰幅のよい個体でした。
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