ゆっくりと春めいてきた山麓の小さな小さな渓流も、安易な入渓を拒んできた残雪も急激に融けはじめ雪代水と化し、ひとまたぎ出来そうな流れの幅と深さは数倍になる。水温も急上昇すれば長い冬をじっと耐えたイワナは猛烈な勢いで餌を追い始める。そのタイミングに合えばその魚の密度に驚き、タイミングを外せば魚が薄いと感じてしまう。しかしそのタイミングに合わせて入渓するのは休日アングラーとしてはとても難しい。また仮にそのタイミングに合ったとしても先行者がいればまたそれも運が左右する。今回は地元の釣り仲間からのとても有り難いピンポイント情報をもとに、おそらく狙っていないだろうと思われる位置から入渓も、のちにその目論見は外れることに。
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