成吉 弘幸

昭和34年生まれ(奈良県在住)。
登山やバードウォッチング、テレマークスキーなどを経て、現在では夏は渓流へ、冬は管理釣り場へとトラウトを追いかけている。

フィールド情報の乏しい関西の渓流で安全な川を選んで入渓ポイントなどもわかりやすくレポート。関西のトラウトルアーマンの一助になれば幸いです。



《 千早川ルアーフライ釣り場釣行(平成30年5月12日) 》


 このところ公私共に忙しく、なかなか釣りに行く時間がとれなかのですが、やっと週末に半日だけ体が空いたので、自宅から最も近い管理釣り場である千早川ルアーフライ釣り場に行って来ました。この釣り場は千早川の水を利用した釣り場であり、比較的クリアーな水質なおかげで、目視で状況を確認しながら後略方法が立てられるという利点があります。



 当日は午前8時30分前に受付を済ませ、二つある池の上流側である1号池に向かいます。この池は水深1m超で比較的浅く、魚の状況を観察してみると表層に多くの魚影が確認できます。そこで最初に選択したルアーはmkスプーンTRAP1.4g。カラーは朝一ということもあり、アピールカラーの蛍光赤をチョイス。これをフルキャストしたところ着水と同時に25cmクラスのニジマスがヒット。やはり活性の高い魚が表層にいることは間違ありません。そこでしばらくはmkスプーンTRAP1.4gの表層引きで探っていくと、高確率でこの釣り場のスタンダードサイズである20cm〜30cmサイズのニジマスが次々とヒットします。カラーもアピールカラーで釣れ続けていたのですが、40〜50分を経過したぐらいから、反応が悪くなってきました。


 いつもならここでカラーをナチュラルカラーにチェンジするか、アクションの異なるスプーンであるZILに変えるか、軽量スプーンに変えるなどして様子をみるところなのですが、この日はミニクランクを試してみることにしました。というのも、当初スプーンを好反応だったニジマスたちが、次第にスプーンを積極的に追わなくなってきたのが目視で確認できました。どうもスプーンのアクションに魚が飽きて来たようです。スプーンで探るコースを変えて粘るのも一つの選択肢でしたが、この日は午前中だけの予定だったので、思い切ってスプーンからミニクランクに変えることにしたわけです。


 選んだミニクランクはプリリー。シンキングタイプのミニクランクなので、なるべく糸ふけが出ないようにサミングで調整しながら、着水後はロッドを立ててリトリーブしてみます。すると、数投後に狙い通りレギュラーサイズのニジマスがヒット。ここで連続ヒットを狙いたいところですが、朝一ほどの高い確率でのヒットというわけにはいきません。それでもプリリーのカラーチェンジで、ポツポツながら釣果を伸ばすことはできました。


 そのうち午前中の放流が行なわれました。そこで効率よく放流魚をキャッチしようと、再びmkスプーンTRAP1.4gにルアーチェンジします。カラーは放流魚用にアピールカラーを選択。これでしばらくは高確率でのレギュラーサイズのニジマスがヒットしていたのですが、お祭り騒ぎはそれほど長くは続きません。この日は天気もよく、水面を初夏の日差しが照りつけ、おまけに水がクリアーなせいもあって、ワンパターンで釣れ続けてはくれません。


 次はどの手で攻略しようかと魚の動きを観察していると、50cmクラスの良型が比較的底付近を活発に泳いでいるのを見つけました。そこでしばらくはこの魚を狙ってみることに。そこで選んだルアーはボトムノックスイマーエリア。これを良型ニジマスの泳ぐコースを予測しながら、鼻先をボトムノックスイマーエリアが通るように、ただ巻きでリトリーブさせてみます。しかし実際にはなかなか思い通りに事は運んでくれません。周囲のアングラーの事も考慮すると、リトリーブできるコースにも限界があります。その上にストックされているスタンダードサイズのニジマスが多すぎるのか、良型よりそれらがボトムノックスイマーエリアにヒットしてしまいます。それまでは表層だけでのヒットだったのですが、ボトムノックスイマーエリアは中層以下の魚たちにも魅力的なルアーのようです。30分ほどカラーローテーションしながら良型を狙ってみたのですが、やはりヒットするのはレギュラーサイズのニジマスばかりでした。(そこそこ数は釣れましたけどね)



 しばらくして狙っていた良型の姿も見失い、次はどうしようかと観察していると、相変わらずレギュラーサイズのニジマスは表層をうろちょろしています。そこで再びスプーンに戻します。ただし先ほど使っていたmkスプーンTRAPとは異なるアクションの方で、さらに軽量スプーンの方が好反応が得られると考え、ZIL0.6gにルアーチェンジ。カラーもナチュラルカラーを中心に探ってみます。すると狙い通りZIL0.6gにレギュラーサイズが続々とアタックしてきます。ただネットイン直前のバラシも多く、ヒット数に比べてネットインできた匹数がそれほどではなかったのが残念です。



 11時を回り終了予定まで1時間を切った頃から、太陽光の加減か魚が若干沈みがちの様子。ここからは自分の直感を信じて、mkスプーンTRAP1.0gやZIL1.4g、そして予想外に好反応だったボトムノックスイマーエリアをローテーションしながら、常に魚を飽きさせないように注意しながら、最後までレギュラーサイズのニジマスのヒットを楽しむことができました。



 結局、短時間の釣行でしたが、間断なく釣ることができ大満足の半日でした。


● 使用タックル

ロッド FLNE‐60GTS(スプーン・クランク)
FLD−60(ボトムノックスイマーエリア)
リール S社2000番(スプーン・クランク)
S社1000番(ボトムノックスイマーエリア)
ライン ナイロン2ポンド(スプーン・クランク)
PE0.2号+フロロ1.6ポンド(ボトムノックスイマーエリア)
ヒットルアー mkスプーンTRAP1.4g 各種カラー
mkスプーンTRAP1.0g 各種カラー
ZIL1.4g 各種カラー
ZIL0.6g 各種カラー
プリリー 各種カラー
ボトムノックスイマーエリア 各種カラー



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