成吉 弘幸

昭和34年生まれ(奈良県在住)。
登山やバードウォッチング、テレマークスキーなどを経て、現在では夏は渓流へ、冬は管理釣り場へとトラウトを追いかけている。

フィールド情報の乏しい関西の渓流で安全な川を選んで入渓ポイントなどもわかりやすくレポート。関西のトラウトルアーマンの一助になれば幸いです。



《 なごみの湖 湯船森林公園フィッシングエリア
ライトエリア釣行(平成30年10月20日) 》


 10月の週末、半日だけですが時間が取れたので、「なごみの湖湯船森林公園フィッシングエリア ライトエリア」へ出掛けてきました。なごみの湖は、水深があり大型魚が放流されている「本湖」と、浅くて25cm前後のレギュラーサイズが放流されている「ライトエリア」に分かれます。昨シーズン釣行した時は、豪雨の影響で2つあるライトエリアのうち1つがクローズでしたが、好条件が重なったのか3桁の釣果が楽しめました。今回はライトエリアが2箇所ともオープンとのことで、前回のような好釣果は無理にしても、十分楽しめると考えての釣行でした。ただし、ここ数日で一気に冷え込んだのが気になります。


 さて営業開始の7時半に5時間券を購入し、最初は下流側にある第1ライトエリアに向かいます。まずは目視で状況を確認してみると、流れ込んだ土砂のせいか、昨シーズンよりも若干水深が浅いようです。その中でも水深のあるあたりにレギュラーサイズのニジマスは集まっているのが確認できます。


 まずは、ミノーで様子をみようと、パニッシュエリア55Fを試してみます。アクションをつけずにただ巻きでリトリーブしてみると、追尾してくるニジマスの魚影が確認できます。ただ、なかなか口を使ってはくれません。そこでトゥィッチさせたり、ストップ・アンド・ゴーを試したりしてみたのですが、結果は思わしくありません。スティルエリアチューンにルアーチェンジしても結果は同じ。何かの拍子にスイッチが入るのではと粘ってみたのですが、結局、この日はミノーでの釣果をあげることはできませんでした。

 ミノーが空振りに終わった後はスプーンにチェンジ。最初は水深の浅さを考慮し、ZIL1.4gのチョイス。カラーは曇天を考慮して蛍光赤金を選択します。これを表層からキャストのたびに少しずつ沈めて探っていくと、ミノーの時と一緒で魚はZIL1.4gを追ってはくるのですが、途中でUターンしてしまいます。こうなると私の悪い癖がでて、何とかリアクションバイトでヒットに持ち込もうと、リトリーブスピードを変えたり、リフト・アンド・フォールさせたりと色々と試してみるのですが結果がでず、気持ちばかりが焦ってきます。そこで一旦見えてる魚の攻略はあきらめることにして、ボトムをせめてみることにしました。 


 ルアーはZIL1.4g蛍光赤金のままで、これをフルキャスト後はカーブフォールでボトムまで沈め、 ズル引きを試してみますが、これには無反応。そこで底スレスレを泳がすイメージでリトリーブさせてみると、数投目にやっとこの日の1匹目のニジマスがヒット。サイズはレギュラーサイズですが、苦労の末の一匹にほっと一安心でした。


 さて、ここから連続ヒットといきたいところなのですが、この日の前半は苦戦の連続でした。ヒットパターンが続きません。ボトム中心にアタリがあることで、ルアーに反応しやすいニジマスがボトム付近にいるのは間違いないと思うのですが、なかなか釣果が伸びません。

 そこでスプーンでの攻略も一旦あきらめ、ミニクランクのプリリーにルアーチェンジします。シンキングタイプであるプリリーをボトムまで沈め、ロッドティップを軽く煽って少し浮かせ、やはりボトムスレスレを泳がせる方法で粘っていると、あたりが出始め、何とか2匹目のニジマスがヒットしました。ところがこの方法でも、なかなか釣果を伸ばすことができません。

 そこで今度はメタルバイブであるボトムトレーサーを試してみます。カラーはカラシオレンジをチョイス。これをプリリーの時と同じように、ボトムスレスレを泳がすイメージで泳がしてみると、高確率であたりが出て、ヒットにも持ち込めるのですが、ネットイン直前にオートリリース。これが連続して4〜5本続き、さすがに気分も滅入ってきました。エリアを移動することも考えたのですが、とりあえず放流タイムまではそのまま色々試しながら粘ります。そして10時を回ったところで、待ちに待った放流タイムです。


 放流直後の魚を効率的に攻略するため、ワイドウォブリングが可能なmkスプーンTRAP1.4gを選択。カラーはアピールカラーです。これをキャスト後、若干沈めたらファーストリトリーブで探っていくと、すぐにレギュラーサイズのニジマスがヒット。これからは連続ヒットが続きます。そして二投連続してヒットしなければ、すぐに他のアピールカラーにチェンジしていきます。さらに反応が薄くなってきたところで、カラーをナチュラルからにチェンジすることで、放流後30分近く好調に釣果を伸ばすことができました。




 このまま、スプーンをサイズダウンしていけば、まだまだ攻略は可能と思われたのですが、5時間券の最後の1時間半は、上流側の第2ライトエリアで楽しむことにしました。

 こちらのエリアも土砂の流入で予想していたよりも水深が浅そうです。そして放流もあったのでしょうが、その効果も薄れていると判断し、ボトム中心に探っていきます。色々試した中で反応が良かったのはスプーンではmkスプーンTRAP1.0g、クランクではカミオンDR Kチェーン、さらにボトルノックスイマーエリアなどで、いずれもボトムスレスレをリトリーブできた時にヒットしました。時よりボトムのズル引きやボトムバンプも試してみましたが、この日は釣果には結びつきませんでした。




 という事で、最初は苦戦しましたが、終わってみたらそれなりの釣果と、何とか満足のいく結果が残せた5時間でした。


● 使用タックル

ロッド FLNE‐60GTS
リール S社2000番
ライン ナイロン2ポンド(スプーン)
ヒットルアー ZIL1.4g 各種カラー
mkスプーンTRAP1.4g 各種カラー
mkスプーンTRAP1.0g 各種カラー
ボトムノックスイマーエリア 各種カラー
プリリー 各種カラー
カミオンDR Kチューン 各種カラー



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