【様変わりした流れ】
今季初めて訪れる場所も多く、川の表情や地形は大きく様変わりしていた。雨水で根元の土砂を流された杉の大木。流された馬の瀬の土砂で浅くなった淵。流れは驚くほど変わってしまった。この地方を襲った豪雨の凄まじさを実感した瞬間だった。渓魚たちは無事だったのか?そんなことを想いながら水面に下りて行った。
まずは岩盤の淵に繋がる瀬落ちとその下流の開きを攻めていく。水温は低く冷たかった。穏やかな流れを中心にDD−パニッシュ65SPやトラウティンウェイビー65を少し沈めて様子を伺う。支流の流れで水色は改善されたのだが水中50cm程の視界しかない。ルアーの直後を追う魚しか把握できないが、瀬落ちから淵までの速い流れでは全く気配は感じられない。やはり潜んでいるのは穏やかな淵からトロ瀬にかけてだろう。そう考えながら早い流れのあるエリアは軽く流し、トロ瀬にかけての地形変化を重点的に探っていった。
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