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池谷 成就
ルアーでのキャスティング、レイクトローリングを中心としたビッグトラウト狙いのエキスパート。
「かわせみ倶楽部」主宰。
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先週に引き続き、気まぐれフィッシングin軽井沢は、まずはプリンスショッピングプラザニューウエストのブーランジェリーカフェ「デリフランス」のオーダーサンドイッチ、クラブハウスサンドウィッチとダージリンティーで昼食後、旧軽井沢方面の細い流れをチェックするもアタリは無く気配も全く無かった。細流の源流部はいまだ凍り付き、万平ホテルも冬季休業中。
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この日も午後に入ると気温は急上昇。外国からのお客様も多い軽井沢、気温15℃を超え始めると半袖姿の外国人もちらほら。軽井沢の解禁当初は例年凍てつく寒さの中での釣りとなるが、今年は暑いくらいの陽気に戸惑ってしまう。いつもの深んど(深場)狙いも不発。とならば深瀬狙いもいまいちな感触。ちなみに、昔は「いまいち」と云えば日光の手前の今市市。あまり良くないという意味で「日光の手前」なんて言うジョークも、いまは日光市になったのでこのジョークも使えなくなってしまった。
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それはさておき、チャラ瀬をしつこく狙う。やや早い流れにダウンストリームキャスト、リーリングはクラッチをONにする程度でルアーが浮き上がらないようロッドを下げたり上げたりで調整しながら、たまに上流側に引いたり戻したりを繰り返す。すると突然強烈なアタリ。春を感じる良型ヤマメの縦横に突っ走る素晴らしいファイトを楽しませて戴く。とりあえずネットインかと思いきや寸前でバラしてしまった。
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同じようなチャラ瀬のポイントを捜しまわり、同じように下流にキャストする。この釣り方はヒットしてくる確立は高いがあくまでもそこに魚がいることが条件になる。そして一回一回キャストしてからルアーを巻き取るまで時間が掛かるため、気が急くとリーリングが早くなりルアーが水面から飛び出てしまったり、ブルンブルンと回ってしまったりと、魚に違和感を与えてしまうと釣れなくなってしまう。
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その間に前回オケラ(ボウズ)で気合の入っている妻は数尾の美形良型ヤマメを釣り上げている。日没まであと一時間を切り薄暗い川辺に独り立ち込み、ルアーをチャラ瀬の中で泳がせる。奇跡の一尾よ来いと呟きふと空を見上げると一番星が薄っすらと目に入ってきた。その瞬間にヒット。まさに奇跡の1尾はチャラ瀬の流芯にキャストし、ラインとロッドは直角を保っているためヒットすればまさにダイレクトに手に伝わってくる。ヒットしたときのロッドは、もともとスミス社にお願いした、渓流・中流部・ヤマメ狙いのプロトモデルロッドだったので、嬉しさは絶頂に達する。そしてこれがこの釣り方の醍醐味でもある。アユの友釣りにも似ている。さらに美形良型ヤマメとくれば結構この上ない。軽井沢に居ながらにして、まさに日光結構。
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数では妻に負けたが型では勝った。はずなので、中軽井沢「カウボーイハウス」のカウボーイステーキで祝杯。食事の後は北軽井沢ホテル1130(ホテルイレブンサーティー)の「鬼押温泉」をゆっくりと堪能させてもらった。
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ロッド
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トラウティンスピン ベイトクラシック プロトモデル
TBC-53LとTBC-65MLを試用。
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リール
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アルファス 103L TYPE-F (AVAIL改)
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ライン
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フロロブラスト3lb
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