成吉 弘幸

昭和34年生まれ(奈良県在住)。
登山やバードウォッチング、テレマークスキーなどを経て、現在では夏は渓流へ、冬は管理釣り場へとトラウトを追いかけている。

フィールド情報の乏しい関西の渓流で安全な川を選んで入渓ポイントなどもわかりやすくレポート。関西のトラウトルアーマンの一助になれば幸いです。



《 千早川ルアーフライ釣り場釣行(平成31年1月5日) 》


 年末釣行では、本流の管理釣り場で簡単には釣れないニジマスと格闘しましたが、新年最初の釣行は気軽に数釣りを楽しもうと、大阪府南河内郡千早赤阪村にある千早川ルアーフライ釣り場へ行ってきました。ここは千早川の水を利用した2つのポンドがある管理釣り場で、放流されているのは、ほとんどが20〜25cm前後のニジマスですが、一年を通して安定した釣果を得ることが可能です。前回は昨年9月に釣行し、表層を意識した魚の攻略を楽しんだのですが、今回は1月ということで、ボトム攻略が好釣果を得るためのポイントと考え、その準備をして出かけました。


 受付を済ませ、車で下流側へ500m下った管理釣り場へ向かいます。まずは上流側の1号池から始めようと、魚の状況を確認します。この釣り場は水が澄んでいるため、魚の様子が視覚で確認しやすいのですが、底に沈んでいると思っていたニジマスが予想外に浮き加減で、中層が狙い目のように見えます。もしかしたら正月寒波が緩んだおかげで、活性が上がってきたのかもしれません。そこで、最初はミノーで探ってみることにします。



 フローティングミノーを若干潜らせてリトリーブさせてみると、ミノーを追ってくる魚影が確認できます。ところがなかなか口を使ってくれません。ミノーをカラーチェンジしたり、タイプの違うミノーに変えたり、アクションも色々試して30分以上ミノーで悪戦苦闘したのですが、残念ながら一匹もヒットさせることができず、ミノーをあきらめてスプーンにチェンジします。


 ミノーを試して感じたのは、「活性の高いニジマスが中層付近にいるのは間違いない。但しルアーをガンガン追ってくるほど活性は高くない。」ということです。また1号池の水深は1m超とそれほど深くなく、その中層を攻略するとなれば、mkスプーンTRAP1.4gが最も効率的と判断。カラーはアピールカラーから試してみます。

 サミングしながら着水させ、カウント3沈めてリトリーブしてみると、2投目にレギュラーサイズのニジマスがヒット。そのままキャスト方向を変えながら探っていくと、連続とはいかないまでも間断なくレギュラーサイズのニジマスがヒットします。リトリーブスピードも色々試してみたのですが、早すぎても遅すぎてもだめで、中間のスピード(表現が難しい)にニジマスは一番反応してくれました。

 しばらくは最初のイメージ通りにmkスプーンTRAP1.4gのアピールカラーでレギュラーサイズのヒット数を伸ばしていきます。時よりナチュラルカラーも試してみたのですが、なぜかナチュラルカラーはこの日のニジマスにはあまり反応が良くなく、蛍光色や光を反射するカラーなどのアピール系で釣れ続けます。その後放流があったのですが、このときもmkスプーンTRAP1.4gのアピールカラーで、リトリーブスピードを少し早めに引くだけで、連続ヒットも含めて釣れ続けます。



 しかし、放流後のお祭り騒ぎが一段落すると、放流前に比べて反応が悪くなってきました。さすがにmkスプーンTRAP1.4gにニジマスも飽きてきた可能性があります。そこで泳ぎの違うスプーンであるZIL1.4gを試してみることにしました。カラーは普段であればナチュラル系を試す時間帯に差し掛かっていたのですが、どうもアピール系への反応が良いようなので、ZIL1.4gでもアピールカラーを使います。これをそれまでと同様に中層を中程度のスピードでリトリーブしてみると、途切れかけていた反応も復活し、レギュラーサイズのニジマスの釣果を伸ばすことができました。



 さらに昼近くなってくると、さすがにZIL1.4gスプーンのアピールカラーへの反応が悪くなってきたので、ナチュラル系を試してみたのですが、ヒットはするもののそれほど反応は良くありません。そこで、シンキングクランクであるプリリーにチェンジしてみます。やはり狙うのは中層のニジマスで、なんとかプリリーでレギュラーサイズのニジマスを数本ヒットさせたところで、午前中は終了としました。


 午後は2号池へ移動します。こちらは道路側と川側の両方でルアーフィッシングが可能ですが、道路側はアングラーが一杯で、さすがにそこに割り込むのも気がひけたので、川側で楽しむことにしました。ところが川側は比較的人も少ないが、魚影も少し疎らな様子。色々と試してみたのですが、ここではZIL1.4gに一匹ヒットしただけでした。



 そのうち人が移動したので、道路側の開いてる場所に移動しました。印象ですが道路側のほうが魚影が濃いような気がします。こちらでは午前中好調だったmkスプーンTRAP1.4gのアピールカラーを試したところ、ポツポツですがヒットに持ち込むこちに成功。そうしていると、私のすぐ横で放流が行なわれたではありませんか。そこで足元近くでチョロチョロしている放流魚を効率よく攻略するため、軽めのmkスプーンTRAP1.0gにルアーチェンジ。もちろんカラーはアピール系です。これからしばらくは、続々とレギュラーサイズのニジマスのヒットが続きます。そしてmkスプーンTRAP1.0gが届く範囲で反応が薄くなってきたところで、スプーンをZIL1.4gにチェンジ 。これでスレかけて少し離れたニジマスの攻略に成功し、続々とヒットを続けることができました。



 放流から時間が経ち、スプーンへの反応が悪くなってきたところで、シンキングクランクであるカルラにチェンジ。これで途切れかけていたヒットが再び復活し、終了を予定していた3時半まで、順調に釣果を伸ばすことができました。



 釣行前はボトムでの釣りを想定していたのですが、以外にも中層で、それもアピールカラーのスプーンに好反応という一日に、大満足して釣り場を後にしました。


● 使用タックル

ロッド FLNE‐60GTS
リール S社2000番
ライン ナイロン2ポンド
ヒットルアー mkスプーンTRAP1.4g 各種カラー
mkスプーンTRAP1.0g 各種カラー
ZIL1.4g 各種カラー
プリリー 各種カラー
カルラ  各種カラー



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