SMITH PRADCO REBEL

レーベル商品ラインナップ

レーベルヒストリー

レーベルは、
ハードルアーで釣る楽しさの伝達者でもある。

■プラスチックでミノーを作ること。レーベルの歴史はここから始まった。

 レーベル社は1963年にジョージ・ペレンによって設立された。デビュー作はレーベルミノーだ。その当時、アメリカのルアーメーカーには、フィンランド製のバルサルアーであるラパラを超えるミノーを作るという1つの課題があった。レーベルはプラスチックルアーでそれに挑戦した。「プラスチックでどのようなプラグも作ることができる」という自信があったのはもちろんだが、その裏にはバルサというウッドの恐さを知っていたということもある。
 バルサは熱帯アメリカ産の樹木だが、日当たりのいいところで育ったものと日陰で育ったものでは比重が大きく異なる。それを均一なルアーに仕上げるには相当のリスクを背負わなければならない。マスプロダクト・ルアーメーカーとして市場に参入するには危険が伴うわけだ。ジョージ・ペレンの挑戦は見事に成功を収める。「釣れるミノー」としてレーベルミノーは爆発的に売れた。

■リアルイミテーションカラーはレーベルが先駆けだった。

 70年代半ば、この成功を後押しする技術が誕生する。フォトプリントだ。他の分野で注目されるようになったこの技術をルアーに活用したのはレーベルが最も早かった。同社のエンジニア、ウィリアム・チャーリーの快挙だが、この技術によってベイトフィッシュの目からウロコまでそっくりにカラーリングされたルアーが可能になり、まずレーベルミノーに導入されたのだった。
 このプリント技術は他社メーカーも躍起になって追随しようとしたらしい。しかし、当然簡単にはオープンにしない。唯一の例外はバグリー社だった。ジョージ・ペレンは当時のバグリー社の社長、ジム・バグリーと仲が良く、この技術を惜しみなく教えたという。これによって誕生したのがバグリーのスモールフライシリーズだ。
 ルアーに“リアル”を追求しようとした点でいえば、その名もリアルクローが究極だろう。本物のザリガニから型取りされた。このルアーのデザイナーはジム・ギャーウィングだ。「そこまでやるか」と半ば呆れてしまうが、やるときには徹底してやるのが彼らの手法なのかもしれない。

■「R」を冠したレーベルのアルファベットルアー。

 1960年代後半、アメリカでクランクベイト戦争が勃発した。この時代を生き抜いてきたルアーメーカーはアルファベットルアーを持っている。レーベルではRシリーズがそれに当たる。
 コーデル社のビッグO(オー)が引き金になったこのクランクベイト戦争に、レーベルはウィーRを投入した。そしてこれは、まさしくスーパーと呼ばれるまでの人気を博する。
 理由は簡単だ。アングラーの思い通りに働いてくれるからだ。つまり、設計コンセプトがはっきりしていて、なおのこと完成度が高いから、狙いたい深度を的確に攻められる。そのようなルアーはどのようなシチュエーションで、どう使えばいいかを容易に判断できる。言い換えれば使いやすいルアーなわけだ。使いやすいルアーだからガンガン使う。使えば釣れる。そうすると今度は、釣れるルアーだから人気が出る。これは洋の東西を問わない原則だ。
 アルファベットルアーはクランクベイトばかりではなく、他のタイプにも現れた。ポップRなどだ。
 ポップRはポッパーでは最初にラトルを内蔵したポッパーだった。現在世界中で市販されているポッパーは、全てポップRが変形していったものといっても過言ではないだろう。これほどまでに完成度の高いルアーもそうあるものじゃない。ゼル・ローランドをはじめ、ほとんどのバスプロがこの6cm足らずのポッパーが、いかにバスを惹きつける魔力を持っているか知っている。

■まず魚と出会うこと。それも小さくてもハードルアーで釣ること。

 「釣れるルアー」を市場に投入するレーベルは、ハイレベルなバスアングラーだけを対象にしていたわけではなかった。  アメリカ人にとって釣りといえばルアーフィッシングなんだろうと思っている人がいるならば、それは大いなる誤解だ。アメリカでもエサ釣りは盛んで、ブルーギルにしてもバスにしても、ルアーよりエサ釣り人口の方がはるかに多い。
 しかしそんな環境にありながら、ルアーでの1尾、それもハードルアーで釣るともっと面白いぜと、レーベルは特に初心者や子供たちに伝えるためのルアー作りもしっかり抑えている。
 ルアーフィッシングの面白さを理解してもらおうと思えば、ルアーで魚を釣ってもらうのが一番だ。その最も簡単な手段は小さなルアーを使うことだろう。初めてルアーを投げる人や子供たちにとっては、釣れる魚はバスでなくてもいいはずだ。それがブルーギルであろうとほかの魚であろうと、魚が釣れれば面白いに違いない。レーベルブランドの小さなハードルアーといえば、日本ではバッタを模したクリックホッパーがよく知られていると思うが、ほかにティニーウィー・クローフィッシュ、ティニーウィー・フロッグなどのティニーシリーズというラインナップがある。ポップRにもティニーポップRがある。
 一般的なルアーはバスボートを走らせる30~40代をメインに考えられているが、これらは初心者や子供たちが手軽に魚と出会えるルアー、というコンセプトに基づいて開発されてきたのだ。
 簡単に魚と出会うためなら小さなワームでも良いのかもしれない。しかし、レーベルはそうは考えない。小さなワームやグラブで魚と出会ってしまうと、後に大きなハードルアーに移りにくいからだ。小さなハードルアーでブルーギルを釣ってから大きなルアーでバスを狙うほうが、イメージラインの移行を図りやすいのだ。
 それは商売としてマーケットの将来を見越してのことなのだろうと想像する人がいるかもしれない。しかしレーベルの真意は、小さなものでもハードルアーから入門することで、ルアーで魚を釣る興奮、不思議をしっかり味わって欲しいというところにあるような気がする。