ヘドン スロープノーズ

2020年4〜5月発売予定

スロープノーズ
ヘドンの第1号ルアーをリニューアル
スロープノーズ

1902年に発売となった"Dowagiac Expert"通称スロープノーズ。ヘドンが発売した最初のプラグです。

「ルアーの外見を現存する生物に似せることによって得るものはない」というJames Heddon氏の理念がここにあります。

スロープノーズの持ち味はそのままに、プラスチック製にてより扱いやすいプラグとして蘇りました。

スロープノーズの歴史
ルアーの歴史に精通している人ならば、ルアーにとっての大きな転機が1894年にミシガン州のドワージャック市にあるオールド・ミル・ポンドという場所に行き着く事だろう。そう、ここであのジェームス・ヘドン氏の逸話が生まれたのです。

一緒に釣りに行く友人を待つために友人の勤務先でもある製材所が見える湖のほとりにいた時に衝撃的な発見があった。暇つぶしに削っていた枝の残りを水に投げ込んだ時に、それに飛び出してきたバスがいたのだ。この出来事がプラグというカテゴリーを作り出していくこととなった。
水に飛び込む者にバスが反応する。この事実から頭に浮かんだアイディアがカエルであった事は容易に想像がつく。初期に当たる1890年代にジェームス・ヘドン氏が作られたとされるプラグは上半分が緑で、下半分が白く塗り分けられている事を見てもカエルをイメージしていた事は明らかだろう。それが大きな方向転換をするのは1897年くらいになっての事であった。この1897年に作りだされたプロト・モデル見るとそれが5年後にヘドン社からアングラー達に最初に発売されたルアーになる事が分かる。

そして一番驚かされる事実は1902年にこのルアーがDowagiac Expert, 通称スロープノーズとして発表された時のジェームス・ヘドン氏のコメントである。そこには、「ルアーの外見を現存する生物に似せることによって得るものはない。」と記されていることだ。初めてプラグという世界を創り出した人が、第一号ルアーとして世の中に送り出すルアーに付けたコメントだからこそ驚かされる。ジェームス・ヘドンという人物のブレない信念と、拘りのルアー・デザイン概念を強く感じる。

スロープノーズには4つの特許が認可されている。その1つが、シャンプー・ハットとも呼ばれている金属製のエリマキだ。一枚の単調な金属板ではなく、微妙に付けられている湾曲が動きのみならず、ゲームフィッシュを惹きつける音や水しぶきを創り出す。そう、スロープノーズこそがストライクを誘発するための動きや音の要素を意図的に組み込まれたルアーという事になると思う。まさに現在につながる、ヘドンというルアーの方向性を最初の段階で強く打ち出してしまっていたのだ。

ヒロ内藤


なぜ再生産を考えたのか
このプロジェクトはルアー会社に長年務める僕にとって、追いかけ続けてきた夢でした。プラグという世界を創り出した人物が、自信を持って世の中に最初に送り出した自信作ならばこそ使ってみたいと思いました。そこで、まずは自分で使ってみようとアンティック・ルアー市場でスロープノーズを探すことから始まりました。高価なものが多いのみならず、見つけること自体が難しかったので時間がかかりました。初めて使ってみた時にジェームス・ヘドン氏が語った、「ルアーを実在する生物に似せることによって得るものはない。」と言い切ったあのメッセージこそがルアーの真髄である事を強く感じました。動きや音を活用して、魚食魚にストライクを促す新しい遊びこそがジェームス・ヘドン氏があの日に発見した最大の宝物なのだと僕は思います。ルアーはルアーであって、疑似餌ではない。

ジェームス・ヘドン氏の世紀の発見から125年が過ぎようとしています。この125年でルアーはさまざまな進化を続けてきています。その真価をさらに高め、価値あるものにするためにも、原点に返り、ルアー釣りの本質を知り楽しんで頂くためにもスロープノーズを復活させてみたいと思ったのです。素晴らしいルアー釣りという文化を将来につなげていくためにも・・・.

ヒロ内藤
使用方法
スロープノーズを使いきるためには、このルアーに組み込まれている機能を理解することがベストだと思います。ルアーの操作方法よりも、基本機能を理解する方が自分でやりたい演出に組み込んでいきやすいと思います。このルアーに組み込まれた理解しておくべき特徴は次の3点です。

【動きの特徴】
最大の特徴は、テーブル・ターンと呼ばれる、ルアーは左右へと頭を振りますが、スライドはしていきません。この点が、ザラ・スプークなどの多くのペンシル系のルアーと大きく異なる事です。

【音の要素】
ベイトフィッシュが逃げ惑う時に出すポッピング音と捕食音のチャガ―音でルアーを意識させる。

【ウィードレス機能】
シャンプー・ハットとも呼ばれるエリマキが障害物を乗り越えるために、ダブル・フック仕様にすると障害物への絡みがほぼ無くなる。

最大の動きの特徴でもあるテーブル・ターンと呼ばれる動きは、リトリーブ・ライン上で左右に大きく頭を振りながらもリトリーブ・ラインから外れることなく戻ってきます。これによって、リリーパッドなどの水生植物の中にルアーを通す事が出来るわずかなスペースがある場合には、ドッグ・ウォークで左右へと移動するルアーよりもテーブル・ターンのアクションがストライクを作りやすいのです。このアクションを生みだすためにはスラック・ラインを使いますのでラインに伸びがない方がやりやすくなります。つまり、ラインを太くしておくことによって、ストライクを創り出すための、バスを誘う動きを出しやすくなります。また、ロッドもファース・テーパーで少し張りがあるタイプがベストマッチになると思います。細かい動きを出すためには、なるべく短めなロッドを選ぶ事もお勧めです。

スラックラインを活用して、テーブル・ターン・リトリーブを行う中、スラックを出さずにショート・ストロークで引ききればポッピング・サウンドを出しながらルアーはまっすぐ近づいてきます。ロッド・ストロークをもう少し長めにとって引ききれば、大きめなスプラッシュと共にチャガ―・サウンドを出します。どの音、どの動きが良いというよりも、組み合わせることによってストライク率が急激に上がりますので、リズムを単調にしないようにしてください。

僕のように、ソフト・カバーを狙う事が多いアングラーに是非ともお勧めしたいのがダブル・フック仕様です。シャンプー・ハットが障害物をはじいてくれますが、それだけではカバーの中を安心して通すことはできません。トレブル・フックの1本を切ってダブルフック仕様にすると良いでしょう。トレブル・フックはアイの付いているダブル・フック側を親鍼、そしてロウ付け溶接されているシングル・フックを子鍼と呼びますが、この子鍼を切るのです。注意すべき点は、テール・フックは子鍼を切った上で、フックの向きを上下逆にする必要があります。もちろん、カバーの中を狙いますので、ラインは太めに、そしてロッドはパワー・アップしておかないとランカーを引き出すことができませんのでご注意ください。

ヒロ内藤
関連動画

製品概要
LENGTH 120mm(弊社実測値)
WEIGHT 20.5g(弊社実測値)
HOOK #2
PRICE オープン