プロフィールとスミスロッドの使用歴を教えてください。
篠塚 亮(しのつか りょう)
1980年8月1日生まれ、ホームフィールドは霞ヶ浦水系です。スミスロッドの使用歴は10年です。
このロッドはどのようなルアーを主眼に置いてテストされたのでしょうか。 また、テストに使用したタックルセッティングについても教えてください。
TVC-610MHは5g~10g程度のテキサスリグを用いたカバー狙い用として開発しました。霞水系などに多い切り立ったアシなどの、あまりヘビー過ぎないカバーをフロロ12~16lbラインで攻めることが多いです。
TVC-70Hは7~21g程度のテキサスリグを用いたヘビーカバー狙い用として開発しています。使用ラインはフロロ14~20lb。また、浚渫跡やハードボトムエリアで12~21g程度のシンカーを用いたヘビキャロ用ロッドとしても出番が多いロッドです。ラインは主にフロロ14lbを使用します。
TVS-63Lは5インチ程度のストレートワームを用いたネコリグ、ジグヘッドワッキー用として開発しました。また、シャッド等のスモールプラグ用としても秀逸です。ラインはフロロ3~5lbを使用します。
V-Specの開発テーマのひとつが「軽量化」でした。前モデルとの“軽さ”の違いをひと言で現すと?
トレーニングシューズと陸上用短距離スパイクぐらい
違いますね。
納得のいくセッティングを導き出すまでの経緯、また苦労話があればお聞かせください。
ベイトロッドに関して、太いラインを使用すると糸とガイドの擦れる音が気になりました。こういう物なのかと思って改善は諦めかけたのですが、トップガイドを1サイズ大きくすることで解消に成功しました。それほど大きな苦労話ではありませんが(笑)
これまでのツアラーから新しいV-Specになり、篠塚さんの釣りで大きく変わったことは何でしょうか?
軽量ルアーを低弾道でピッチングする際に素早いロッドの振り抜きが必要になるのですが、V-specになって軽量化&
バランスアップされたことで以前よりもピッチングが楽になりました。ロッドのブレも抑えられるため、キャスト精度も向上しています。
「このモデルがイチバン!買い換えれば釣りが変わる!」という篠塚さんのイチオシの1本は?
TVC-610MHです。 カバー用ロッドとして最も汎用性が高いロッドだと思います。ソフトなティップはバスの食い込みが抜群に良く、強靭なバットがカバーからバスを引きずり出します。6フィート10インチというレングスもロングピッチ、繊細なアクション、フッキング、ファイトといった一連の流れを全てストレス無くこなす絶妙な長さです。
では最後にひと言メッセージを。
私がスミスのロッドを使い始めて今年で10年になります。 バスフィッシングにおけるロッドの重要性は皆さんもご存じの通りですが、この10年間のプロトーナメントにおいて数々の上位入賞を獲得できたのは、やはりスミスのロッド『ツアラー』によるアシストが大きかったことは間違いありません。 実際にプロトーナメントの最前線を開発の舞台として生み出されるV‐Specシリーズ。自分自身が勝つために、また使っていただく皆さんが1匹でも多くのバスを手にできるように今後も開発に携わっていきますので、新たにラインナップされていく機種にもご期待ください。
〈インタビュー:Pick up SMITH制作室〉