かつてジギングと言えば、
60gくらいのショートジグが定番でした。

沖縄のパヤオでマグロを狙っている時のこと、
魚の反応が今一で、
ふと水産高校時代、
マグロ船に乗った時のことを思い出したんです。

「南洋だというのにエサはサンマだった」
という記憶をね。

それからジグのテストで
釣った魚の胃袋の内容物を
チャンスがあれば見るようにしたのですが、
なんとフィッシュイーターは
細長い魚が大好物なんですよ。

サンマやタチウオ、サヨリにダツなど、
細長い魚を腹一杯食っていることが多かったんです。
長い魚をどうやって食べるか?

それが上手く折りたたむんですよね(笑)

そんな経緯から
1998年〈ジャックナイフ〉というジグは登場しました。
それまでに無かった、
ロングジグというジャンルの草分けです。

〈ジャックナイフ〉はテールに重心があり、
素早く沈むものでした。
当時はハイスピード&ショートピッチジャーク
というスタイルが一般的だったので、
「ジャックナイフ」もそれに対応したものでした。

秋になるとヒラマサやブリには、
サンマしか食っていない個体が多いことに気づきました。
また、時期によっては、
小さめのタチウオばかり食っている個体もいる。
こんな時に効くのがロングジグです。
細長いシルエットが
捕食している魚のシルエットとマッチするんです。

ならばと、
今度はゆっくり見せて食わせる、
という発想に至りました。
それが2003年に登場した
センターバランスの〈CB.マサムネ〉です。

ジャークして止めてフォールさせ、
見せて食わせるという
スロージャークの釣り方です。
ハイスピードのロングジグはとっても疲れるんでね(笑)、
〈CB.マサムネ〉の登場で、
体力のない人でも釣りやすくなりました。

その後「もっと大型のヒラマサを狙いたい」
「もっと深場で使いたい」という声を頂く様になり、
2004年にはさらに長い
「CB.ナガマサ」が生まれました。

今では『外房青物ジギングの超定番』と
ご好評いただいてます。