■常陸川逆水門に魚道を作ろう!

「常陸川逆水門に魚道を作ろう!」と言う運動を
我らのホームグランドである霞ヶ浦・北浦の漁業者が始めた。
最初は『魚道ってなに? どういうこと???』
と言うクエスチョンマークだらけだったが、
きたうら広域漁業協同組合の方波見和夫さんと、
霞ヶ浦漁業協同組合連合会の小貫勉さん等のお話を聞いて、
バスアングラー・・・と言うよりも、
霞ヶ浦の釣りを愛する一人として大いに感銘を受けた。
そして、極めつけは霞ヶ浦で水産加工業を営んでいる
小沼秀雄さんのお話しだった。

お三方のお話から、
もし常陸川逆水門に魚道が出来たら・・・を想像してみた。

もしも霞ヶ浦に魚道が設置されたら、
霞ヶ浦でシーバスが釣れる!
シャケが釣れるかも知れない!
シラスウナギが大量に遡上するだろう!
モクゾウガニがワッサカワッサカ上ってくる!
イサキやクロダイが潮来あたりでも釣れるようになる!
超巨大なテナガエビに遭遇することができる!
マハゼを含めたハゼ類が大増加する!
天然アユが大挙して遡上してくる!
海産ワカサギやヤマトシジミが増殖する!
極微量の塩分が増えることでアメリカナマズが打撃を受ける!
などなど、霞ヶ浦の魚にとって、
かなり良い兆候が現れるらしいのである。

これはスゴイことである。
これは嬉しいことである。
でね、バス釣りの合間にシーバスが釣れたり、
シャケが釣れたりしたら・・・やっぱりオレはリリースだ。
在来種とか外来種の差別なく、リリースするね。
だが、リリースを強制はしない。
魚の処置は釣った人の自由である、を守り通したい。
ただ、霞ヶ浦の資源を釣り人であるオレたちが減らしちゃーいけない、
とは思っているんだ。
釣り人が釣魚を守らないで誰が守るんだい? だろっ!

シーバスやシャケが釣れたら・・・なんて夢を見つつ、
ここ数ヶ月間は幸せに過ごせそうだ。

どうだい、霞ヶ浦の魚道設置推進運動に、キミも参加してみないか?
だけれど、この運動はオレたちが魚道を作るのではなく、
あくまでも漁業者のバックアップ、後方支援なのである。

魚道が設置されることによって、霞ヶ浦と北浦の魚は多様化するだろう。
これは本当に面白いことだと思うよ。
でもね、オレの考えはもっと別にある。
これも霞ヶ浦漁連の小貫さんに聞いた話だが、
霞ヶ浦の水が魚道を伝わって太平洋に流れ込むことによって、
霞ヶ浦の水に動きが出来て、キレイになるってことだ。
水は動いてこそ、その力を発揮するとオレも思うんだな。
でね、霞ヶ浦の水がキレイになったら、沈水植物が増えるだろうなぁー。
沈水植物が増えれば、小動物の隠れ家ができるので、
水生小動物が増えるのだろうなぁー。
水生小動物が増えれば、オレたちが大好きなバスは
以前のような健康を取り戻すのだろうなぁー。

10月の下旬、死んだバスのお腹を割いた。
腸の中から二本のワームフックが出てきた。
それ以外は胃の中は空っぽだった。
肝臓が黒ずみ腫れていた。
頬の肉は痩け、身体は紙切れのようだった。
アイツはどんな思いで暮らしていたのだろうか?
このようなバスを少しでも減らすために、水を健康にしたい。
本来、ハリを二本呑んだくらいではバスはへこたれない。
健康な体であれば、すぐに体内から排出しようとする力が沸き上がる。
これは人間も、犬も、鳥も生き物の全てが同様である。
しかし、アイツは健康じゃーなかった。
思いだして欲しい、十年前の霞ヶ浦のバスの力、
ファイトは半端じゃなかったはずだ。
それこそ、フットボールのようなズングリ型だったよね。
この十年で、霞ヶ浦の水で病んでしまった。
そのために、アイツは命を落とした。
元気なバスに再び会おうと思ったら、
霞ヶ浦の水を健康にするしかない。霞ヶ浦の水を動かすしかないんだ。

魚道を作ろうとしている霞ヶ浦と北浦の漁業者をバックアップしようよ。
彼らも水上の民だ。オレたちも水上の民だ。
『オレはオカッパリ専門だから大地の民だ!』
なんて屁理屈を言わずに、
共に魚を生きる糧にしている水上の仲間じゃーないか!
もちろん、W.B.S.だって会長の横山鉄夫を中心に、
全面的なバックアップをするんだぜ。



スミスのホームページ、
そしてオレの「釣参菩思」をご覧下さっているみんな、
ここら辺りでバスアングラーの本気を見せつけようよ。
ブラックバス、そしてバスフィッシングのお陰で、
オレたちは随分素敵な人生を過ごしたじゃーないか!

常陸川逆水門への魚道設置支援活動に関しては、
このページの「霞ヶ浦防塵挺身隊」をご覧くだされっ!
http://www.wbs1.com