■ 霞ヶ浦ルール

 

2016年の上半期が終了しましたね。

今年の上半期は、ワカサギとシラウオ、それにモロコの産卵に

左右されたバスフィッシングでした。

 

2月下旬から5月の連休まで、ミノータイプのルアーが大活躍でした。

バスもアメリカナマズもコイも・・・霞ヶ浦に棲息している殆んどの肉食魚が、

狂ったようにミノータイプのルアーに襲いかかっていました。

 

ミノーも11〜15cmの大型のものを好んでいたのは、

ワカサギやシラウオがそのサイズだったからでしょう。

5月頃からは若干小さめのミノーやクランクに反応が良かったのは、

餌となる魚がモロコに変わったせいでしょうね。

 

 

 

また、今年の春の釣りでは、

ウィンディーサイドの有効性を実感した人も多かったと思います。

産卵で浅場に寄るワカサギや泳力のないシラウオは、

強風によって起こる波に翻弄されて岸壁に押しやられるからです。

 

波がザバザバと打ち寄せるすぐ足下で、

引っ手繰るような強烈バイトで、

ミノーに襲いかかる魚たちが相当にいましたね。

こんな体験をされた方も今年は多かったことでしょう。

 

その証拠に晴れているのにレインウェアを着こんで、

波飛沫を浴びながら釣りをしている人を沢山見受けました。

皆さんガッツがありますね。

それもその筈、今年は45cmを越える大型魚が沢山釣れていましたね。

 

さて、さて、そんな上半期の上々な釣りでしたが、

下半期の霞ヶ浦の釣りはどんな展開になるでしょう?

僕なりに予測を立ててみました。

 

夏から秋にかけての釣りでは、

やはり今年大発生のイサザアミが大きく影響を与えるでしょう。

また、イサザアミに限らず昨年から甲殻類が多く見受けられ、

これらが夏から秋の魚の動きを左右すると思われます。

そのためにも、甲殻類の動きを把握することが、

霞ヶ浦攻略の第一歩だと考えます。

 

 

関東の水不足は霞ヶ浦にも大きく影響し、

秋の長雨が降るまでは減水傾向にあるでしょう。

すると、湖岸線のヨシ帯では水深ある場所が限られてしまいます。

 

真夏の炎天下、ヨシ原の中で産卵行動をするテナガエビにとっては、

辛く厳しい状況となります。

必然的にシャローのヨシ原は沈黙気味になるでしょう。

 

 

逆にある程度の水深がある石積みの沖合や、

ヒシなどの浮葉植物があるエリアでは、

スジエビたちが活発に動き回ります。

 

そう、そこで狙いは水深があって、水中を泳ぎ回るスジエビが、

掴まって休むことのできる縦のストラクチャーがある場所です。

石積み、乱杭、竹棒などの他に、

ヒシなどの浮葉植物やマツモなどの沈水植物ですね。

 

もちろん、これらに加えて川の流れや風に因って発生する湖流、

日影など、夏の魚たちが欲する要因を考えて下さいよ。

朝夕の釣りが好調になるのもこの時期ですからね。

 

アッ、忘れていました。

7月21日から霞ヶ浦のワカサギ漁が解禁になりました。

http://www.pref.ibaraki.jp/nourinsuisan/kasui/shinko/wakasagikaikinnturi.html

この頃から、沖合のトロール漁で追われたワカサギの新子が、

逃げのびるために接岸する好機です。

これからの釣りでは、

この様な人工的要因も考えて釣りを組み立てることですね。

 

 

ところで、霞ヶ浦で釣りをするにはルールがあります。

このルールに則って釣りをすれば良いのですが、

ルール違反を犯す輩が多いのも事実です。

そのルールですが、とても簡単なことなので列記しておきます。

1、保護水面・禁漁区域では釣りをしない。

2、禁止期間を遵守して釣りを楽しもう。

3、ゴミは必ず持ち帰ろう。

4、迷惑駐車はやめよう。

5、釣りあげた魚を湖岸に放置しない!

特に、ここ数年はキャットフィッシュの陸上放置が増えています。

外来生物と言うだけで意味もなく殺され、陸上に遺棄されています。

これは生ゴミの投棄と同様です。

殺されて蝿が集って蛆が沸き、衛生上も良くありませんね。

 

 

釣り上げた魚は、きちんと持ち帰るか、

生きたまま元の水に戻すかの二者択一でお願いします。

 

 

以上の五点に加えて、

人に迷惑をかけない・・・と言う基本的なマナーを守ってください。

 

 

尚、霞ヶ浦北浦水産振興協議会と茨城県霞ヶ浦北浦水産事務所では、

こんなパンフレットを配布しています。

ご希望の方は下記までご連絡ください。

〒300-0051 茨城県土浦市真鍋5-17-26 合同庁舎内

茨城県霞ヶ浦北浦水産事務所

http://www.pref.ibaraki.jp/nourinsuisan/kasui/index.html