ビッグフィッシュ・ハンターの
大久保幸三さん。
スミスKOZシリーズをプロデュースする
世界でも指折りの大物釣り師。
ネット番組アピスTV
「SUPER STRIKE」では、
豪快な釣りスタイルと
軽快なトークが人気です。

そんな大久保さんが
どのような釣り人生を歩んできたのか、
ビッグフィッシュ・ハンター
大久保幸三の起源を
お聞きしようと
大阪までやってきました。

同行者はスミスの玉越和夫さん。
大久保さんとは
アピスTV「SUPER STRIKE」で
度々コンビを組んでいます。
スーパーストライクシリーズの
プロデューサーでもあります。

最初は、大久保さんのタックルについて
取材する予定だったのですが、
「規則正しい動きをしないルアー」とか
「カジキからバスまで使えるスピニングロッド」とか、
他所ではあまり聞いたことのない仕様が続々。
そんなタックルを生み出す
大久保さん自身を取材する方が、
ビッグフィッシュに
近づけるのでは無いかと思ったのです。

大阪生まれ大阪育ちの少年が
ビッグフィッシュ・ハンターに
なるまでの道のり。
どんなスタンスで
大物と向き合っているのか。
大久保さんの流儀が
作られるまでのストーリー。
全4回でお届けします。

ビッグフィッシュに挑む

登山家が山に挑む時、
登頂する山の
レベルに合わせてスキルを磨き、
装備を念入りに
用意するのは当然のことです。

釣りもまたそのフィールドに合わせて
タックルを組んでいくべきですが、
多くのアングラーは
そのフィールドにいるであろう
最大魚のことを考えて
準備しているでしょうか。

この章では大久保さんの、
最も大切にしている姿勢を
語ってくれました。

ー ビッグフィッシュに挑むにあたり
心掛けてることはなんですか?

まず、
確実にキャッチできることが一番。
そのためには何が必要か。
そのエリアでルアー投げている時に、
かかるであろう
一番デカい魚を獲れる道具が必要。
それが僕の、
ルアーを投げることにおける第一条件です。

その魚をキャッチするにはどうするべきか。
ランディングに至るには何が必要か。
僕は魚釣りが仕事なので、
魚が釣れないと話にならないんですよ。
食わしてバラして、
ああ、あの魚デカかったねって言ってたら、 僕の仕事は成り立たないんです。

ー まず絶対にバラさない
準備をするんですね。

人間って不安要素あったら、
絶対力が出せないんですよ。
だからおっきい魚を釣るんであったら、
不安要素を全部無くす。
ノットであったり針であったり、
弱点は全て無くさないとだめなわけですよ。


ー どんな魚でも同じスタンスですか?

ワカサギであっても
ロウニンアジであっても、
そんな不安要素を全部排除したもの、
その魚を狙うためには
それを獲れる道具でなければ、
僕は釣りをしない。
絶対のこだわりですねん。



ー 徹底されてるんですね。

そもそもビッグフィッシュハンターって、
どこで言われ始めたのか
解らないんですけど、
間違っても
僕が言い始めたことじゃ無いです(笑)
ただ、僕がそう呼ばれる理由は
何かと言ったら、
そんな準備を怠らないことだと思います。
信用できる道具でしか
釣りをしないんです。
それをやってるからこそ、
どんな魚でもでっかいのが
獲れてるんだと思うんです。

ー 一般アングラーには
ボウズを回避したいので
ライトタックルになってしまいがちです。

正直なところね、
みんな釣りしている限りは
大きい魚釣りたいはずなんですよ。
それを、自分はこれでいいんだとか、
細い糸しか使わないとか。
本音は
誰だってデカい魚釣りたいと
思うてるはずなんです。

ー デカイのを狙うために
おすすめのタックルを
アドバイスしてください。

KOZ.EX-C67TMというロッドは
トップ用で、
もともとビワコオオナマズを狙うために
作ってもらったロッドなんだけど、
ヴァプラックスアンダーバードのような
トップ~シンキングにぴったりです。
天才ロッドです。
ルアーの動きもバツグン。
そしてバツグンに乗せられるんです。

ー 大久保さんのビデオで登場回数の多いスピニングはどうですか?

KOZ.EX-S70L/2は、
シーバスや大型トラウト用なんだけど、
チヌの消しゴム落としにもすごくいい。
消しゴムをスラッグフォールさせるねんけど、
チヌに違和感を与えず
アタリを取ることができる特殊感度なんです。

ー 守備範囲が広いロッドですね。

感度がいいのにパワーも有って、
エビ藻のライトリグで
バスを引きずり出すってこともできる。
15kgまでのロウニンアジ、イソマグロ25kg、
バショウカジキは35kgのを
20匹くらい獲ってます。。

ー ライトリグのバスからカジキですか!?
ホント守備範囲広いロッドだなぁ。
そんな大久保さんも
GTからワカサギまでと
守備範囲広いんですよね。

釣りは、
どんな釣りでもおもしろいと思うんです。
今、ワカサギがホントおもしろいんですよ。
それで、もちろん、
小物であってもタックルには本気ですよ。
リールメーカーさんに
新しいリール作ろうって話もちかけてるんです。
ホント神経使うから、
一日やるとメッチャ疲れるんですけど。

ー ワカサギだともちろん数釣り主体ですよね?

いや、ワカサギもでっかいのが釣りたいんです。
ブルーギルでもなんでもええねん。
タナゴだって、釣りキチ三平では
手のひらにたくさん載るような
小さいのがいい言うてたけど、
でっかいのが釣りたいねん。
なんでもおっきいのがええねん(笑)

ー 最後に何かひと言あればどうぞ。

僕は世界で一番幸せだと思って
毎日生きてるんです。
協力してくれる会社さんがあって、
応援してくれるファンがいて、
好きなことがずっとやれる。
こんな素晴らしいことは無くて、
こんなありがたい事は無くて、
こんな幸せな事は他に無くて。

協力してくれる人たちがいるから
釣らないわけにはいかんのです。
やっぱりスゴイねって言ってもらえる様に、
言われて当たり前にならな思ってるんです。


ー 多くのKOZOファンに感謝ですね。今日はありがとうございました。

大久保幸三さんのビッグフィッシュ・ファイトが観られるのはこちら!